金融評価

貸し倒れリスク増加 日銀、銀行などに警告

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 日銀は19日、金融システム全体の分析と評価を行う「金融システムリポート」を公表した。金融緩和の長期化を背景に、金融機関が貸し倒れリスクに見合わない低金利の貸し出し(低採算先貸し出し)を増やしていると指摘。リーマン・ショック時並みの景気後退が起きた場合に、約1割の銀行で本業の利益が半減以下に落ち込む可能性があると警告した。

 リポートによると、低採算先貸し出しが全貸出額に占める割合は、2010年度の17%を底に拡大を続け、16年度は25%まで上昇した。貸し出し競争が激化する中、金融機関がリスクが高い企業にも貸出金利を引き下げ、融資額を増やしたのが主因。景気改善で企業の設備投資意欲が高まった結果、自己資金の乏しい低採算企業の資金需要が拡大したことも、融資が増えた背景にあるという。

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