メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

もう一度食べたい

オゴなます ハレの食卓、島の母の味

「このサイズが食べごろ」と海藻のオゴを手にする松本烝二さん

 磯の香をまとったあさぎ色の「オゴなます」。かむたびに「コリッ、コリッ」と耳奥に心地よい音が響く。まるで歯ごたえを確認するかのような--そうか、この音なのか。兵庫県養父市の主婦、藤岡弘子さんの耳に残る六十余年も前の食感。忘れられないはずの味と音である。

 藤岡さんから便りをいただいたのは昨年春。ふるさとは瀬戸内海の因島(現広島県尾道市)と書かれた手紙には「私が14歳のとき母は他界しましたが、行事があるたびお膳に並ぶ料理に『オゴなます』がありました。コリコリした歯ごたえが大好きで、作り方まで教わりました。私は79歳になり、あの味に出合うことはもう無理かとあきらめています。もし口にすることができたらうれしいです」とあった。

 私も瀬戸内の島育ちだが、海藻の「オゴ」は採ったことも食べたこともない。「海藻採りなら暑い時期か」と…

この記事は有料記事です。

残り918文字(全文1280文字)

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 黒部ダムカレー 愛され10年 年間5.7万食売り上げ
  2. 福岡 大濠公園の池、元福岡銀頭取死亡 事故と事件で捜査
  3. クックパッドニュース [作ってみた]話題の「ダムカレー」は〇〇を使えば簡単にできた!!
  4. 元徴用工訴訟 河野外相「原告は徴用された方ではない」
  5. 国会 「通告ないと答えられない」 目立つ首相の消極姿勢

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです