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ホリエモンロケット2号機 おじさんの夢、空へ再び 「手作り」めげず20年

2号機を公開する稲川貴大社長(左)と堀江貴文さん=北海道大樹町で、鈴木斉撮影
宇宙へ向かうMOMO1号機=北海道大樹町で17年7月、竹内幹撮影(リモートカメラ使用)

 民間企業による日本初の宇宙到達を目指すロケット「MOMO」2号機が28日、北海道大樹町(たいきちょう)から打ち上げられる。開発したインターステラテクノロジズ社(本社・同町)に実業家の堀江貴文さん(45)が出資し、その愛称から「ホリエモンロケット」と呼ばれる。会社の基礎を作ったのは「手作りロケットで宇宙に行きたい」という少年の心を持った“おじさん”たちだった。【酒造唯】

     始まりは1998年。漫画家のあさりよしとおさん(55)やSF作家の笹本祐一さん(55)、宇宙開発事業団(当時)の野田篤司さん(57)ら、少年時代にアニメ「宇宙戦艦ヤマト」などを見て宇宙にあこがれた世代5、6人が、ロケット打ち上げの夢を語り合い始めた。本腰が入ったのは2004年。国の総合科学技術会議(当時)が「10年間は独自の有人宇宙計画を持たない」方針を明らかにし、「それなら自分でロケットを作ろう」と決意した。

     専門家は野田さんだけ。ホームセンターで部品を買い、東京都内にあるあさりさん宅で燃料バルブの開閉試験などを始めた。ただ本物にはほど遠い。資金が要る。救世主として現れたのが当時ライブドア社長の堀江さんだ。06年にはこのグループを、小学生が宇宙を目指すあさりさんの作品「なつのロケット」にちなんで「なつのロケット団」と命名。千葉県鴨川市の堀江さんの別荘でエンジン試作に取り組んだ。09年には北海道に拠点を移し、機体製造を開始。爆発などを経験しつつ、11年の打ち上げで高度461メートルに到達した。

     13年に会社を設立。将来の人工衛星の軌道投入を目指す。ロケット団からは堀江さんが取締役に就いたほかは外で手伝い、現社長の機械物理工学が専門の稲川貴大さん(31)を筆頭に、ロケット工学などを学んだ大学新卒者も採用した。2号機の開発を担うのは半数が20~30代で、夢は世代を超えた。昨年の1号機は高度20キロまで上がった。機体が損傷して目標の100キロには届かなかったが、エンジンに問題はなかった。耐久性を上げた2号機で再び100キロを目指す。野田さんは「若い人が入り、おじさんが口を出さなくてよくなったのは寂しくもあるがうれしい。宇宙に到達してほしい」と期待する。

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