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データで見る東海百景

3県は健康長寿 女性 愛知1位、三重2位/男性 愛知3位、岐阜4位

背景に産業構造・地元志向

 健康上の理由で日常生活が制限されることなく過ごせる「健康寿命」の最新版を厚生労働省が発表した。2016年の都道府県別推定値によると、女性は愛知が全国トップ、三重が2位となり、男性も愛知が3位、岐阜が4位になるなど、東海3県の健康長寿ぶりを印象づけた。専門家は、ものづくりが盛んな中部地方ならではの産業構造や地元志向が背景にあると分析する。【太田敦子】

     健康寿命は、国民生活基礎調査で、健康上の問題で日常生活への影響が「ない」と答えた人の割合などから、日常生活に制限のない期間を算出して得られる。愛知の女性は76・32歳、男性73・06歳▽三重の女性は76・30歳、男性71・79歳(男性31位)▽岐阜の女性は75・65歳(女性7位)、男性72・89歳--と、総じて上位にランクインしている。

     名古屋学芸大健康・栄養研究所所長の下方浩史教授(老年医学)は「日常生活が制限されるかどうかは、高血圧や糖尿病など、治療が長引く慢性疾患の有無に左右されることが多い。愛知は他の長寿県などと比べ、男女ともに死因に慢性疾患が少ないという特徴がある」と話す。

     ではなぜ慢性疾患が少ないのか。下方教授は、トヨタ自動車をはじめとする大企業が多く、製造業の盛んな土地柄を理由の一つに挙げる。「大企業は健診など家族ぐるみの健康管理体制がしっかりしているところが多い。また、製造業は他の業種に比べ労働時間を把握しやすく、不健康を生む長時間労働が起こりにくい」という。

     一方、栄養の偏りがちな外食をとる人が少ない、という食生活を挙げる声もある。金城学院大生活環境学部の丸山智美教授(栄養学)は「愛知を中心に、中部地方は地元志向が強く、進学や就職でも自宅を離れない人が多い。1人暮らしで外食やコンビニ食ばかり、という乱れた食生活が少ないことも影響しているのではないか」と指摘した。

     今回の調査では愛知の女性が1位となったが、13年、10年に行った過去の調査も合わせた3回の平均では、健康寿命のトップは男女ともに山梨県。厚労省は、同県の野菜摂取量が多いことが背景にあるとみているが、国民健康・栄養調査(16年)によると、愛知、三重、岐阜の3県はいずれも全国の下位にとどまっている。野菜をもっと食べれば、健康寿命はまだまだ延びそうだ。

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