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中国・ドミニカ共和国

国交樹立 台湾、「断交の連鎖」懸念

 【北京・河津啓介、サンパウロ山本太一、台北・福岡静哉】中米ドミニカ共和国は1日、台湾と断交し、中国と国交を樹立した。中国の習近平指導部は、台湾独立を党綱領に掲げる民進党の蔡英文政権への圧力を強めており、台湾が外交関係を持つ国は過去最少の19カ国にまで減った。

     中国は現在、台湾と欧州で唯一外交関係を持つバチカンとも関係改善に向けた交渉を進めており、台湾では「断交の連鎖」に対する懸念が高まっている。

     中国、ドミニカ共和国の両外相は1日、北京で、国交樹立に関する共同コミュニケに署名。ドミニカ共和国は中華人民共和国が台湾を含む全中国を代表するとの「一つの中国」原則を承認した。中国の王毅外相は署名後の記者会見で「ドミニカ側の決定は、歴史と時代の潮流に完全に一致する」と強調。バルガス外相は「中国が国際社会で重要な役割を果たしていることを称賛する」と述べ、経済関係の強化に期待を示した。

     両国の貿易は年々増え、昨年の年間貿易総額は約20億ドル(2190億円)。ドミニカ共和国にとって中国は2番目に大きい輸入相手国で、国交樹立によって中国人観光客の増加などの経済的利益が見込まれるという。

     中国は蔡政権発足後の2年間で、台湾を3カ国との断交に追い込んだ。台湾の呉〓燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)は1日、「金銭外交だ」と巨額の財政援助を武器とする中国を批判したが、中国の攻勢に対して台湾はなすすべがないのが現状だ。


     ◆台湾と外交関係のある国

    オセアニア(6カ国)

    ツバル、ソロモン諸島、マーシャル諸島、パラオ、キリバス、ナウル

    欧州(1カ国)

    バチカン

    中南米(10カ国)

    グアテマラ、エルサルバドル、パラグアイ、ホンジュラス、ハイチ、ベリーズ、セントビンセント・グレナディーン、セントクリストファー・ネビス、ニカラグア、セントルシア

    アフリカ(2カ国)

    スワジランド、ブルキナファソ

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