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幻の科学技術立国

第1部 「改革」の果てに コスト下げ、一番いい治療に 京都大iPS細胞研究所・山中伸弥所長に聞く

 <科学の森>

 iPS細胞(人工多能性幹細胞)を開発した山中伸弥・京都大iPS細胞研究所長に、医療用iPS細胞を備蓄するストック事業や、国の支援について聞いた。【須田桃子】

 --ストックに関する昨夏のアンケートで、HLA型を(患者に)「合わせる」と答えた企業がなかったことをどう受け止めますか。

 採算や収益性を考える必要のある企業には、合わせたくても合わせられない事情がある。移植する細胞の種類によっては必要ない場合もあるが、本来合わせた方がいいのに合わせない選択をするということは、免疫抑制剤の投与によって患者さんに負担を強いることになる。私たちにできることとして、コストをできるだけ下げ、規制当局との交渉にも参加することが重要だと考えている。

 --そもそもiPS細胞の最大の利点は、患者由来のiPS細胞を使ったオーダーメードの自家移植ができる…

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