メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

論の周辺

「リズム」という視点の新鮮さ

 劇作家・評論家の山崎正和さんが、評論『リズムの哲学ノート』(中央公論新社)を刊行した。「私の半世紀にわたる著作履歴のなかで、画期的な一冊」と、あとがきに記しているように、著者が長年温めてきた「大切な主題」に正面から挑んだ力作である。

 古代ギリシャのパルメニデスからベルクソン、ポランニー、メルロ=ポンティといった近現代の哲学者、さらには心理学や人類学、脳科学をはじめとする自然科学の知見をも総動員した思索の深さは、もとより記者に理解できる範囲を超えている。既に出ている識者の書評に付け加えられることもない。しかし、この本で取り組まれた「リズム」を根底に据えて考えることの豊かさ、それを論じる思考自体が刻むリズミカルな文体は、読者を魅了してやまない。

 山崎さんはまず「人間にとって、リズムというものほど広く感じとられる現象は少ない」、「リズムの感受性…

この記事は有料記事です。

残り1127文字(全文1502文字)

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 大相撲 貴乃花親方が相撲協会に退職届を提出
  2. 涼宮ハルヒ 5年ぶり新作書き下ろし短編 「ザ・スニーカー」特別号に掲載
  3. 苫小牧の国道 交差点で衝突事故 6歳女児と母の2人死亡
  4. WEB CARTOP 海外で言うと恥ずかしい!? 日本車のおかしな車名3選
  5. シンポジウム 戸田恵子さん 認知症だった母の介護語る

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです