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Interview

吉田鋼太郎 一世一代の愛の言葉を 「シラノ・ド・ベルジュラック」15日から

吉田鋼太郎さん=宮本明登撮影

 剣豪で詩人だが、巨大な鼻にコンプレックスを持つシラノを、15~30日に東京・日生劇場の「シラノ・ド・ベルジュラック」(マキノノゾミ、鈴木哲也・上演台本、鈴木裕美演出)で演じる。

     エドモン・ロスタン作で1897年発表。ガスコン青年隊所属の騎士シラノは権威に屈しない正義漢。ひそかに思う従妹のロクサーヌ(黒木瞳)から騎士クリスチャン(大野拓朗、白洲迅)に恋していると打ち明けられ、一肌脱ぐことを決意。クリスチャンに成りすまし、ロクサーヌに向けて言葉を紡ぐ。

     「演じていて自分に近いと思う楽しくおもしろい役です。こうありたい、と思う男の中の男です」

     台本を読み、一番感動したのが、「純愛です。報われないとわかっているのに、ひとりの女を一生愛し続ける。できなかったんですよ、僕は」と笑いながら口にする。

     さらに憧れるのは、「自分の腕だけで生き、たとえ経済的に恵まれなくとも、自分のやりたいことだけをやる、というところです。役者としては、しどころ満載です」。

          ■  ■

     シラノは言語能力に欠けたクリスチャンに代わり、ロクサーヌに詩的な文言をささげる。

     「美しく書かれた言葉にシラノという人間の血と肉を入れなければならないのが大変です。シラノが延々と自分の中で練り続けてきた一世一代の愛の言葉を言うところが、見せ場のひとつになると思います」

     剣の達人ぶりを披露するのが、襲いかかる100人を相手にしての立ち回り。原作ではセリフで処理されるところを、今回は書き足して実際に見せる。初めてというフェンシングの稽古(けいこ)にもいそしんでいる。

     「フランス演劇を一本も演じたことがなかったので、いい機会だと思いました。英国の芝居と違い、明るく、痛快でわかりやすい」と分析する。

          ■  ■

     骨の髄からのシェークスピア俳優。上智大でシェイクスピア研究会に所属したのが関わり始めで、若き日にはシェイクスピア・シアターに籍を置いた。

     多くのシェークスピア作品に出演し、蜷川幸雄演出の「オセロー」「タイタス・アンドロニカス」には主演した。一昨年には蜷川の後任として彩の国シェイクスピア・シリーズ(SSS)の芸術監督に就任し、昨年12月に「アテネのタイモン」を演出、主演。来年2月には「ヘンリー五世」を演出する予定だ。

     「シェークスピア作品には正解がなく、いろいろな角度から見られますが、『シラノ』はひとつです。ストーリーは明快で、ちゃんとやれば絶対におもしろくなる。つまらなくしたら、主役の責任です」と強い決意を見せる。晩年のシラノは落ちぶれ、恨みを持った人間に命を狙われる。それでも最後まで誇りを失わない。

     「シラノの信念をしゃべっても違和感のない俳優にしかできません。そこにもっていくのが難しいです」

     問い合わせは03・3201・7777。【小玉祥子】

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