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炎のなかへ

/150 アンディ・タケシの東京大空襲 石田衣良 望月ミネタロウ・画

三月九日(54)

 タケシは困って、友人ふたりに目をやった。テツは目を丸々と見開いて興味津々。ミヤのほうは登美子に気があるので、ききたくてたまらない様子だが、そっぽを向いて壁の富士山を見ている。なぜか自分の声が不機嫌だ。

「逢引(あいび)きじゃないっていってるだろ」

 テツは相変わらずにやにやしている。

「わかってる、わかってる。で、なにしてきたんだよ、タケシ」

 タケシはテツの隣で湯のなかに座った。ぬるめといっても下町の銭湯はかなりの高温だ。胸の下まで肌が赤く…

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