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ペルー

政界、混迷深く 主導権争うフジモリ姉弟 カトリカ大 ダビッド・スルモント教授の話

ペルー政治の見通しを語るペルー・カトリカ大のダビッド・スルモント教授=リマで2018年4月10日、山本太一撮影

内部抗争に国民うんざり

 90年に大統領に就任したアルベルト・フジモリ氏は、ペルーの政治や政党のあり方に大きな変化をもたらした。ハイパーインフレやテロを抑え込んだ。「問題を解決できる能力がある」という記憶が国民には残っている。一方で強権的な政治手法を導入、汚職も激しかった。政権崩壊から20年近くたった今もフジモリ政権の影響が残っている。

     06年、長女ケイコ氏を中心にフジモリ派政党が復活した。フジモリ政権時代の政治や強い政府を懐かしむ人々を取り込んだ。ケイコ氏が大統領選に初めて立候補した11年までは、アルベルト氏がフジモリ派に大きな影響力を持っていた。その後はケイコ氏が組織を運営してきた。

     しかし、ケイコ氏が16年、前回に続き大統領選で敗れ、誰がフジモリ派を率いるのかという議論が起きた。主導権を握りたいケイコ氏にとって、父アルベルト氏は刑務所にいたほうが都合が良かった。ケンジ氏が動いて恩赦を実現させ、姉弟に主導権争いが起きた。現状では、買収工作ビデオが公表されたケンジ氏は議員資格剥奪の可能性があり、ケイコ氏が有利な状況だ。

     内部抗争に国民は「いいかげんにしてほしい」と思っている。今秋には全国一斉の知事選があり、その頃には問題を片付け、新しいメッセージを打ち出すかもしれない。【聞き手・山本太一】

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