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ふくおか探索

鴻臚館・福岡城バーチャル時空散歩 タブレットでタイムスリップ 歴史世界の町並み、CGで再現

福岡城の模型を見ながらツアーで歩く場所などを解説する久坂勘二さん

 タブレット端末をかざすと、たちまち過去にタイムスリップ--。「鴻臚館(こうろかん)・福岡城バーチャル時空散歩」は、福岡市中央区の福岡城跡や鴻臚館跡をゆったりと歩きながら、コンピューターグラフィックス(CG)などデジタル技術を用いて歴史世界を再現するガイドツアー。体験すると、その技術の高さに舌を巻いた。【宗岡敬介】

     ツアーは、同区城内の「福岡城むかし探訪館」に集まりスタートする。館内には福岡城の模型や古地図などがあり、江戸時代の福岡城の町並みや、ガイドツアーでこれから実際に歩く場所などが確認できる。その後、探訪館を出て、手渡されたタブレット端末を持ち福岡城跡の石垣に。そこでタブレット端末をかざすと、実際にはあるはずのない「東御門」が画面上に表れた。

     「石垣の上にくぼみがあるでしょう。ここには梁(はり)が架かっていたんです」とガイドを務める福岡市観光案内ボランティアの久坂勘二さん(69)。東御門は三の丸から二の丸への入り口で、注視すると石垣の上部にくぼみが見え、かつて石垣の間に存在した東御門が想像できた。

     時空散歩は、福岡市が13年6月から始めた。ボランティアガイドと福岡城跡を歩き、さまざまな場所でタブレット端末をかざすと、全地球測位システム(GPS)で位置情報を特定し、その場の江戸時代の情景が映し出される仕組みだ。映像では石垣の上に櫓(やぐら)や、藩主の居住地であった本丸御殿、天守台の入り口では鉄(くろがね)御門などが映し出される。しかし、いずれももう存在しない構造物だ。

     一方で遊び心も忘れない。黒田官兵衛・長政親子に仕えた優秀な家臣「黒田二十四騎」の中から更に選ばれた8人「黒田八虎(はっこ)」がタブレット上に姿を見せるポイントがあるのだが、これがなかなか見つからない。また、ガイドの解説以外にも「二の丸(梅園)」「天守台」などの音声映像をタブレットを通じて聞くことができるのも魅力になっている。

     福岡城跡を歩き終えると、飛鳥から平安時代に外交や交易の拠点だった鴻臚館跡へと移動。ここでも、展示された割れた陶器の破片周辺にタブレットをかざすと、映像では割れる前の甕(かめ)が浮かび上がるなど、さまざまな工夫が凝らされ、歴史を体感できる仕組みになっている。

     ツアーは約2時間。久坂さんは「福岡城跡では江戸時代に戻ることができる。映像を見ることで当時の景色に驚く参加者が多く、親子連れや高齢者など多くの人に来ていただきたい」。福岡観光コンベンションビューローの白〓(しらつる)ひろみさんは「タブレットを使うことで、実際には見えないものが見えることが魅力。当時の情景が少しでも伝われば」とタイムスリップ体験を呼び掛けている。


     ★鴻臚館・福岡城バーチャル時空散歩

     福岡市中央区城内1の4、福岡城むかし探訪館。開催日は年末年始を除く毎日午前10時~午後2時半。1週間前までの予約が必要で、1日の定員は20人。参加費は500円(小学生以下は保護者同伴で無料)。申し込みは092・732・4801。

    鴻臚館跡展示館にある割れた破片周辺にタブレット端末をかざすと、甕が復元される
    石垣にタブレット端末をかざすと、実際にはない鉄御門などが表れる

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