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イスラエル

対イラン、緊張高まる 首相「一線を越えた」

シリア国境に近いゴラン高原のイスラエル占領地で待機するイスラエル軍の戦車=2018年5月10日、ロイター

 【カイロ篠田航一】イスラエルのネタニヤフ首相は10日、シリア領内からイスラエル占領地を攻撃したとされるイランに対し「レッドライン(越えてはならない一線)を越えた」と非難した。イスラエルによる報復攻撃は「相応の対応」と正当化した。トランプ米政権のイラン核合意離脱表明をきっかけに、イスラエルとイランの緊張が高まっており、本格的な軍事衝突への懸念が出ている。

 イスラエル軍などによると、シリア領内のイラン革命防衛隊が10日未明、イスラエル占領地ゴラン高原に約20発のミサイルを撃ち込んだ。シリアからイスラエルの実効支配地域に攻撃を加えたのは初めてとみられる。

 一方、イスラエルは10日に行った報復攻撃で、シリア国内にあるイランの軍事施設を空爆。在英の民間組織「シリア人権観測所」によると、少なくとも23人が死亡した。ロイター通信は2011年のシリア内戦開始以来、イスラエルによるシリア国内での最大級の攻撃と伝えた。

 軍事衝突以外にも懸念されるのが、中東の「核開発ドミノ」だ。15年にイランと主要6カ国(米英仏独中露)が結んだ核合意は、核兵器製造につながるウラン濃縮活動などを制限する内容で、核開発競争の歯止めとなってきたからだ。

 だが、イランの反米強硬派の最高指導者ハメネイ師は9日、「(英仏独が)イランの国益を保証しなければ、核合意に残ることはできない。3カ国も米国に従うかもしれない」と欧州諸国への不信感を述べ、イランの将来的な核合意離脱を示唆した。

 これに対し、中東各地でイランと覇権争いを繰り広げるサウジアラビアのジュベイル外相は9日、米CNNのインタビューで「イランが核能力を得るなら、わが国も同じことをする」と明言した。

 サウジとイスラエルは現在、米国と連携して「イラン封じ込め」を目指している。イランが今後核開発を検討し始めた場合、緊張が激化する恐れがある。

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