メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

コウノトリ

野外の近親婚ペア 初の托卵、京丹後で 野生復帰へ有効手段 兵庫・郷公園 /京都

「托卵」後、巣塔で卵を温めているとみられるコウノトリ=京都府京丹後市久美浜町市場で、塩田敏夫撮影

 兵庫県立コウノトリの郷公園(兵庫県豊岡市)は11日、野外の近親婚のコウノトリのペアの卵を別のペアの有精卵に取りかえる「托卵(たくらん)」を実施したと発表した。京丹後市で卵を温めていた近親婚の姉弟(雌3歳、雄2歳)が対象で、野外の近親婚のペアを対象としたこうした取り組みは初めてという。2005年に始まった野生復帰に向けた放鳥の結果、現在国内で確認されている野外のコウノトリは108羽。今後、近親婚のペアの増加が見込まれることから有効な手段としている。【塩田敏夫】

     近親婚の姉弟はいずれも豊岡市赤石の野外で生まれた。ペアになり、3月から京丹後市久美浜町市場で巣を造り始め、4月11日に産卵した。

     郷公園は近親婚は遺伝的に異常が出る可能性が高いと判断し、これまでは巣塔にネットをかぶらせるなど措置を取って営巣を防止してきた。しかし、コウノトリが全国で増えていることから今後も近親婚ペアが後を絶たないとみて「托卵」の方法を試みることにした。

     11日午前、近親婚の姉弟の巣塔を確認した結果、1個の卵を発見。郷公園で飼育しているペアの有精卵2個と交換した。順調に育っている卵はずっしりと重いが、今回の近親婚のペアの卵は「ポチャポチャ」と音がして軽く、これまでの経験上ひながかえる可能性は低いが、郷公園で別のペアに「托卵」をさせて様子を見るという。

     今回の措置について、江崎保男・総括研究部長は「コウノトリの野生復帰が抱えている問題の対応に有効で、遺伝的多様性を高めることになる」と話した。

    〔丹波・丹後版〕

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 登山家 栗城史多さんエベレスト下山中に遭難 遺体で発見
    2. 損賠訴訟 男児頭部にレジ袋 葬儀会社相手取り遺族が提訴
    3. ORICON NEWS 登山家・栗城史多さん死去 エベレスト下山途中、遺体で発見
    4. ネパール 登山家の栗城さん、エベレストで遭難か
    5. 世界の雑記帳 死亡した英男児の棺が空と判明、遺体の扱いに疑念の母親が真実追及

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]