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工芸の地平から

漆造形の可能性=外舘和子

 昨年は漆の世界にとって記念すべき年であった。従来、日本最古とされてきた約9000年前の漆製品よりも更に遡(さかのぼ)る1万2600年前の漆材が、国立歴史民俗博物館の展覧会で展示公開されたのである。それは、大陸から渡来したとされてきた日本の漆の植生や文化を巡り、大きな議論を呼ぶものである。

 そのような考古学的な漆の活況の一方、現代の漆の表現もまた20世紀以降、各段の拡(ひろ)がりを見せてきた。僅か100年程の間に、その転機を少なくとも3度見いだすことができる。

 第一に20世紀初頭の本格的な“実材表現”の作家の登場。注文主と漆職人の間に立って助言する仲介者や、…

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