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サッカーW杯・レジェンドからの伝言

/5 速いパス回し必要 小野伸二さん

インタビューに答える小野伸二選手=2018年5月8日、竹内幹撮影
2002年W杯日韓大会のチュニジア戦で、相手選手と競り合う小野=平野幸久撮影

小野伸二さん(38)=MF 1998年フランス、2002年日韓、06年ドイツ大会代表

 「天才」と称された日本屈指のMFをもってしても、最近は後進への助言を求められると考え込むという。

     18歳で迎えた1998年ワールドカップ(W杯)フランス大会から、2006年ドイツ大会まで3大会連続で出場。99年世界ユース選手権(現U20=20歳以下=W杯)では主将として準優勝。オランダの名門フェイエノールトでも主力を担った。華麗な経歴の持ち主は、自身の全盛期と今のサッカーを比べ「展開が速くなった。スプリント(全力疾走)が増し、1試合の走行距離も平均1、2キロ増え、多い人で13キロ走る」と急速な変質を実感。自分の経験から今の選手に伝えられるものはない、とも感じている。

     それでも、日本代表が好成績を残した大会には共通項があると断言。「初戦の大事さ。どの大会でも初戦をいかに戦うかにある」。世界ユース選手権では最初のカメルーン戦で苦杯をなめたが1-2の接戦を演じ「負けた気持ちがなかったので次につながった」。W杯で初めて決勝トーナメントに進んだ02年日韓大会は初戦でベルギーと引き分け「いい入りができた」。ロシア大会でも日本代表の成否の分かれ道は、コロンビアに挑む1戦目にあると見ている。

     日本代表の現状にも悲観はしていない。マリ、ウクライナから白星を挙げられず、ハリルホジッチ前監督解任の引き金となった3月の欧州遠征を見た印象から「選手がやるせなく、やらされているようだった。監督が交代し、みんな心の整理はついている」と推測する。

     前監督はボールを奪い合う球際での激しさを重視したが、自身の経験も踏まえ「1対1の局面で外国人に体(の強さ)で勝とうなんて絶対無理」と言う。そしてJ1で好調な現所属の札幌を例に「日本はアジリティー(俊敏性)があり、頭も使えて、団結できる。今、ミシャさん(札幌のペトロビッチ監督)がやっている速いパス回しのサッカーは、日本が求めていかなければいけないもの」と強調。原点回帰が選手の自主性を呼び起こし、好結果につながると期待する。【荻野公一】=つづく


     ■人物略歴

    おの・しんじ

     静岡・清水商高(現清水桜が丘高)から1998年に浦和入り。2001年にフェイエノールト(オランダ)に移籍。さらに浦和、ボーフム(ドイツ)、清水などを経て14年から札幌に所属。W杯は98、02、06年と3大会出場。静岡県出身。

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