メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

炎のなかへ

/152 アンディ・タケシの東京大空襲 石田衣良 望月ミネタロウ・画

三月九日(56)

 隣の水栓が空くと、ミヤが移ってきた。タケシの顔を見ると男らしくいう。

「もう登美ちゃんの話はなしだ。それよりきいたか。来週あたり、この辺を狙った大空襲があるらしいぞ」

 それは街を飛び交う噂(うわさ)だった。その手の話は始終流れている。日本軍が新型爆弾を完成させ、戦争に終止符が打たれるといったものも最近耳にした覚えがある。画期的な最終兵器と空襲の噂で都民はもち切りだった。テツがのんきにいった。

「まあ、ここんとこ空襲ないからな。またアメ公のやつが悪だくみを準備してるんだろ」

この記事は有料記事です。

残り665文字(全文910文字)

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ORICON NEWS 『銀魂』9月15日発売の『週刊少年ジャンプ』で完結 作者の初連載作品15年の歴史に幕
  2. アジア大会 バスケ4選手が買春か JOC処分、帰国の途
  3. アジア大会 バスケ不祥事、4選手帰国 認定取り消し処分
  4. 夏の高校野球 大阪桐蔭、済美降し4年ぶり決勝進出
  5. 辺野古移設 政府が遅延損害金請求検討 1日2000万円

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです