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作家・今野敏さんデビュー40周年 出版社横断キャンペーン 14雑誌が切り口多彩な企画

=小出洋平撮影

 作家の今野敏さんが、今月デビュー40周年を迎えた。各出版社の担当編集者による合同キャンペーンが盛り上がりを見せ、本紙夕刊に連載(2017年1~10月)した単行本の最新刊『カットバック』(毎日新聞出版)も版を重ねている。

     今野敏さんは1978年、大学在学時に「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞してデビューを果たした。卒業後はレコード会社勤務を経て作家活動に専念。多彩なエンターテインメント作品で、多くの読者を魅了し続けてきた。

     警察小説の第一人者として数々のヒット作を持つ。「もともと海外の警察小説を読むのが好きでした」。日本では当時、このジャンルがなく、書き始めたのが88年。以降、執筆依頼が増え、今野さん以外の書き手も次々に登場。「こんなにブームになるとは思わなかった」と喜びを語る。06年には『隠蔽(いんぺい)捜査』で吉川英治文学新人賞、08年に『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。13年より日本推理作家協会の代表理事を務める。

     武道や音楽、射撃と多趣味でも知られる。大学時代に始めた空手は趣味を超え、自ら道場を開く。日中は仕事場で原稿を書き、夕方からは執筆以外の仕事が多い。「たまに自宅で海外ドラマを見る時間が一番ほっとする」

     区切りの年を迎え、担当の若手編集者たちが共同でキャンペーンを企画した。先月から今月にかけて「文芸誌ジャック」と題し、14誌で作家との対談など、さまざまな角度から今野さんの世界に光を当てている。異色の企画では、警部に任官されたばかりの警察官に行った講演がある。聴衆の多くが今野作品に親しんでいたといい、講演後の質疑応答では、質問が途切れることがなかった(講演の内容は『小説新潮』6月号に掲載)。さらに読者から人気作を募る「今野敏大賞」も、6月末までツイッター上で投票を行っている。

     40年を迎えて思うところは。「道半ばという感じです。職人のごとくコツコツと書き続けてきたら年月がたっていた。達成感より、この先どこまで書けるだろうという気持ちが大きい」。今後も「いろいろなテーマに挑むことになるでしょう」と静かに前を見る。

        ◇

     『カットバック』刊行記念のトーク&サイン会が今月27日午後2時から、京都市南区の「大垣書店」イオンモール京都桂川店(075・925・1717)である。【三輪晴美】

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