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建国とナクバ70年

米大使館エルサレムへ パレスチナ/下 憎しみと犠牲、蓄積 展望なき2国家共存

ムハンマドさんの遺影を前に悲しみにくれる父イブラヒムさん(左)と母ライダさん=ジャバリヤ難民キャンプで5月10日、高橋宗男撮影

 「ムハンマドはどこ」。兄弟たちは学校から帰ってきたのに、次男は姿を見せない。自然と涙が流れてくる。パレスチナ自治区ガザ市近郊のジャバリヤ難民キャンプの主婦、ライダ・アイユーブさん(39)はまだ、次男の死を受け止められない。

 ムハンマドさん(14)は4月20日、70年前のイスラエル建国によって故郷を追われたパレスチナ難民の帰還権を求めるデモに参加し、イスラエル軍の銃撃を受けて死亡した。大量の難民が発生した「ナクバ(大惨事)」を年1度思い出す日とされている5月15日まで続くデモに参加していたのだ。ライダさんは「お父さんと一緒じゃなきゃダメ」と諭したが、ムハンマドさんは一人でバスに乗り、イスラエルとの境界近くに行った。

 参加者が撮影した動画には、境界から数百メートル離れた地点に催涙ガスが撃ち込まれ、参加者が逃げ出す様…

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