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 5月、少なくない東京都内の小学校で、運動会が開かれる。東京都杉並区のある小学校も3年前、運動会を10月から5月に変更した。

     「中学受験への影響も考えました」。なぜ5月開催にしたのかと問う私に、教師はこう答えた。首都圏では1月に入ると、私立中学の入試が始まる。「一つの岐路」を3カ月後に控えた子供たちにとって、練習を含め疲労が残る運動会は、できるなら参加したくない行事だったのだという。残暑で熱中症も心配される。

     実際、10月開催だったころは、受験勉強で体を動かしていない子供たちが、徒競走やリレーで相次いで転倒する光景を目にした。

     中学受験や5月開催が悪いと言うつもりは、毛頭ない。そもそも10月開催だって、1964年の東京五輪が開幕した10月10日が「体育の日」とされ、「スポーツの秋」の認識が広まったためとも言われるように、根拠は薄弱だ。

     一方で、望みながらも受験を諦めている子供たちがいる事実は看過してはいけない、と思う。東京都で2015年度に就学援助を受けた小中学生は20.52%、全国でも15.43%に上る。五月晴れに響く運動会の歓声を聞きながら、経済格差が子供の選択肢の範囲に直結している現状にも、目を向けたい。【篠原成行】

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