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子どもたちの伝言

学校現場をみつめて/54 大学改革/3 学歴という発想を捨てよう /四国

 「大学とは何か」と聞かれると、いささか返答に困るのが現実かもしれません。そもそも学術研究を通じて新たな知を創造する場であり、最高学府として学問を身につける場といえます。しかし、学歴のみが強調され、ともあれ入学すれば、後は勉強しなくても卒業できるといった誤った考えが依然あるようです。

     そこで、大学教育の質的転換を図るため、各大学において、卒業認定・学位授与の方針として「ディプロマ・ポリシー」を策定しています。また、大学の教育課程の編成や実施の方針として「カリキュラム・ポリシー」、そして、入学者受け入れの方針として、「アドミッション・ポリシー」を掲げ、これら三つのポリシーが、各大学で策定されてきたのです。

     特に、ディプロマ・ポリシーは、各大学の教育理念に基づき、どのような力を身に付けた者に卒業を認定し、学位を授与するのかを定める基本的な方針です。これは、学生の学修成果の目標になるもので、これに向かって、学生は勉学に励んでおり、特に大切なものだといえるでしょう。

     例えば、鳴門教育大学は「教員養成系大学」ですので、教員として必要とされる資質・能力の基礎を身につけることが重要です。そこでは、「教育者としての人間性」が一番に挙げられます。使命感・倫理観・教育的愛情・探究心・教養からなる、教職の基盤となる人間性です。また、「協働力」、「生徒指導力や、保育・授業実践力」などを掲げ、変化する社会状況の中で、自己の教育実践を完遂しながら、絶えず反省・評価し、改善していくことができる人材を養成しているのです。

     ともあれ「大学卒」という資格や認定という意識だけでは、時代遅れといえるでしょう。そうなると、大学教員も学生の単位取得にあたって、90分間の授業を必ず15回実施しなくていけません。そこで、入学式の時期を早めたり、祝日にも授業を行ったりと、なかなか過密な大学運営を行っているのが、現代の大学なのです。大学は頑張っているのです。(鳴門教育大学大学院教授=阪根健二さん)

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