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将棋

第76期名人戦七番勝負 佐藤天彦名人-挑戦者・羽生善治竜王 第2局の3

序盤の骨子 観戦記・上地隆蔵

 佐藤は[先]7六同銀と応じた。決戦に飛び込まなくても、穏やかに対応して十分との判断だ。次の[先]7七角が序盤の骨子となった一手。通常、手持ちの角を手放すからには駒得や、馬を作るなどメリットがほしい。しかし現状はない。それにもかかわらず、佐藤が[先]7七角と打ったということは、よほどこの手を軸にした駒組みに自信があったと見るべきだろう。

     羽生は[後]7二飛と1マス寄った。7六の銀を狙いつつ、次に[後]7四銀や[後]8四銀を狙っている。佐藤はまたも熟考し、49分で[先]6六角。打った角をすぐ上がる。時間差攻撃のような不思議な感触の手だ。解説の佐々木慎六段は「名人はじっくりした戦いを目指している」と話した。

     羽生も長考に入った。1日目の午後から超スローペースになった。時間を持て余したので対局場「北陸あわづ温泉 辻のや花乃庄」の近くを散策した。ちょっとコンビニへと思ったが、徒歩では見つからない。しかし、その分温泉街一帯はのどかだった。小川に鶴のような鳥が1羽いた。そろりそろりと忍び足で獲物(小魚か虫)に近づき、目にも留まらぬ速さで捕食した。自然界のありのままの光景に満足し、控室に戻ると、羽生は[後]7四銀(本日終了図)と指していた。

     [先]7六同銀  4 [後]7三銀

    ▽[先]7七角     [後]7二飛 20

     [先]6六角  49 [後]7四銀 67

     (◎好手 ×悪手 ?疑問 ▽作戦 !勝負手)

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