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ともに・2020バリアーゼロ社会へ

弱視者、誰もが守レール 全盲落語家「おちない噺」に新作 「積極的に声かけを」

 全盲の落語家、桂福点さん(50)=大阪市東淀川区=が、駅のバリアフリー化を啓発する落語「おちない噺(はなし)--お助け戦隊守(まも)レール編」を創作した。ホーム柵の大切さなどを説く落語を昨春に作ったが、自らが利用する駅で弱視の女性が転落死亡事故に遭うなど、その後も事故は絶えない。新作は、弱視者をボランティアが助ける物語にし、「誰にとっても身近な問題だ」と訴える。【花岡洋二】

     福点さんの全盲の友人男性(当時40歳)が2016年10月に大阪府内の駅ホームから落ち、特急にはねられ死亡した。衝撃を受け、全盲の男性を主役とする前作の「おちない噺」を書き、東京や関西で披露してきた。しかし昨年12月にも自宅近くの阪急京都線上新庄駅で、視覚障害のある女性(当時89歳)が死亡する事故があった。遺族などによると、女性は両目とも視野の中心近くがぼんやりと見える程度の障害があったが、白杖(はくじょう)を持たず1人で歩いていた。

     視覚障害で身体障害者手帳を持つ人は国内に約34万人いる。日本盲人会連合の同行援護事業所等連絡会(東京)の松永信也副会長によると、全盲はそのうち約2割で、「弱視が圧倒的に多い」。高齢や病などで弱視になることもあるが、当事者は「まだ大丈夫」と考えがちで、白杖や盲導犬、介助なしで歩くことも多い。「経験や勘に頼って動き、危険度が高い」という。当事者には注意を促しつつ、「立ち止まるなど戸惑っている人がいれば、周りから積極的に『お手伝いしましょうか』と声をかけてほしい」と呼びかける。

     福点さんはこうした内容を聞き取り、弱視の女性を新作に登場させた。介助者として、定年を迎えた会社員や銀行員、駅員らボランティア5人の「戦隊」が活躍。声かけや介助の仕方も学べる軽妙なやりとりが展開される。

     福点さんは、鉄道会社がホーム柵の設置を進め、駅員に「サービス介助士」の資格を取らせるなどしていることを評価。だが、柵が設置されない小さな駅もある。「誰もが助ける気持ちを持つことが大事。逆に、助けられる側にもなりうることを知ってほしい」という願いを込めた。

     「お助け戦隊守レール編」は19日午後2時、大阪府松原市上田7の市民ふるさとぴあプラザ(072・336・6800)で披露する。

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