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eスポーツ

意外だったウイイレ選定 アジア大会発表

スマホゲームにもeスポーツ化の波が

 8月にインドネシアで開催されるジャカルタ・アジア大会の公開競技として採用される「eスポーツ」の競技ゲーム6タイトルが発表された。選ばれたタイトルについて関係者はおおむね順当と評価する一方、ゲーマーや関係者の間からはコナミデジタルエンタテインメントの「ウイニングイレブン」(ウイイレ)が国産ゲームとして唯一選ばれたことに驚きの声も出ている。【兵頭和行】

 選ばれたのは、▽プロエボリューションサッカー(ウイイレの海外版タイトル名)2018▽リーグ・オブ・レジェンド(ライアットゲームズ)▽アリーナ・オブ・ヴァラー(テンセント)▽スタークラフト2(ブリザード・エンターテイメント)▽ハースストーン(ブリザード・エンターテイメント)▽クラッシュ・ロワイヤル(スーパーセル)--の6タイトル。

入らなかったFPS

 タイトルについて、現在、世界のeスポーツで遊ばれている人気ゲームが順当に選ばれているというのが関係者の間での評価だ。一方でファンの間では、eスポーツで人気のシューティングゲームの一種、FPS(ファースト・パーソン・シューティング)が入っていなかったという声も出ている。

 これについて、関係者は入らなかったのは当然だとみている。昨年8月、中国メディアに掲載されたインタビューで、国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長はeスポーツの五輪種目化の可能性について言及しながらも、暴力的なゲームについては排除する方針を示しているからだ。将来的に五輪正式種目化を目指す業界としても、武器や素手で倒し合うFPSが排除されたのは順当な流れだった。

スマホゲームも

 また、スマートフォンで遊ぶモバイルゲームから「アリーナ・オブ・ヴァラー」と「クラッシュ・ロワイヤル」(クラロワ)の2タイトルが選ばれたのも時代を反映している。

 クラロワはフィンランドのゲーム開発会社が2016年3月にリリースしたリアル対戦型モバイルカードゲームで、昨年12月に世界大会を英ロンドンで開き、今年3月には公式リーグを創設するなどeスポーツに向けた動きを活発化させていた。今回の選定を受け、同社の殿村博・eスポーツアジア担当は「eスポーツの側面からゲームをプレーすること、観戦することの楽しさを広めていきます」とコメントしている。

消えたタイトル

 最も意外だったのはウイイレの選出だ。というのもウイイレは日本でこそサッカーゲームの中で売り上げナンバーワンだが、世界ではFIFAシリーズ(エレクトロニック・アーツ)の方が売れており、ユーザー数の多さからeスポーツの世界でもサッカーゲームといえばFIFAシリーズと相場が決まっていたからだ。

 FIFAシリーズは、アジア大会と同じアジア・オリンピック評議会(OCA)が主催する「アジアインドア・マーシャルアーツゲームズ」(旧アジア室内競技大会)では、eスポーツがメダル種目となった2007年の第2回大会からずっと競技タイトルとなっていた。しかし、昨年9月にトルクメニスタンで開かれた第5回大会では、急きょ競技タイトルから消えたという経緯がある。ある関係者はその際「なぜFIFAが入らなかったかみんな不審に思った」という。許諾が取れなかったのか、あるいはなんらかの不都合があったのかさまざまな臆測を呼んだ。

 今回も同様のことが起こった可能性があるが、ウイイレが選ばれたことに国内関係者は歓迎の意向だ。サッカーゲームはサッカーをシミュレーションしていることからバッハ会長が唱える「オリンピックの価値観」に沿い、今回選ばれれば、将来、五輪正式採用の際にもタイトルとして選ばれる可能性が広がるからだ。

 「日本にもワンチャンある」。eスポーツでは世界に後れをとったが、ウイイレの選定は今後に期待を持たせるものになりそうだ。

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