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高松盆栽

世界にPR 県生産振興協、多言語HP開設 販路拡大へ 画像、動画で魅力発信 /香川

高松盆栽を広く知ってもらおうと開設した専用ホームページ「Creative BONSAI 高松盆栽」の1シーン 

 松盆栽の国内シェアの8割を占める高松市で、盆栽人気が高まっている海外への販路を拡大しようと生産者らが取り組みを進めている。外国人旅行客へのPRが先行する関東地方の産地に対抗するため、多言語の専用ホームページ(HP)を開設。縮小する国内での需要をカバーし、業界での存在感を維持したい考えだ。【山口桂子】

     市農林水産課によると、2015年に出荷された松盆栽のうち8割に当たる約5万4000本が高松産で、大半は鬼無、国分寺地区で育てられたものだ。両地区の生産者らでつくる「県盆栽生産振興協議会」の尾路(おろ)悟会長によると、愛好家の間で名高い「高松盆栽」は約200年前、自生していた木を鉢に植えて栽培したのが始まりと記録にも残っているという。温暖で雨も少ない環境は栽培に適しており、一大産地へと発展を遂げた歴史がある。

     訪日外国人(インバウンド)増加の影響で、海外でも日本を象徴する文化やモノへの関心は高まる一方だ。盆栽もその一つ。「BONSAI」の名称で人気を呼び、鬼無や国分寺にも多くの海外バイヤーが訪れる。日本貿易振興機構(ジェトロ)香川によると、16年の盆栽・植木の輸出額は5000万円。今後さらに輸出増が見込める可能性がある。

     関心の高まりを追い風にしたいが、気になるのは他県の動向だ。国内は人口減や趣味の多様化で大幅な需要の伸びは期待できず、販路として海外に目を向けているのは同じ。中でも訪日客の玄関口となる成田空港や羽田空港に近い埼玉県では昨年、4年に1度開かれる世界盆栽大会が第1回大会以来28年ぶりに開催され、注目を浴びた。

     危機感を強めた振興協議会は昨年度から県や市と協力し、PRを強化。松盆栽を世界にアピールする「盆栽たいそう」などに加え、新たに多言語の専用HP「Creative BONSAI 高松盆栽」を開設した。

     専用HPは日本語のほかに英語と中国語(簡体、繁体)で見ることができる。画像やドローンで撮影した動画などをふんだんに使い、高松盆栽の歴史や楽しみ方などを分かりやすくするよう工夫。写真サイト「インスタグラム」への投稿も促し、情報が拡散しやすいようにした。

     今はまだ盤石に見える高松盆栽の地位。だが市によると、15年の生産額は約1億7700万円で、年々減少している。販売まで一貫して手がける農家は約60軒で、最盛期の1970年ごろの約5分の1にまで減少。高齢化の進行で担い手不足や技術の継承が課題となっている。

     市農林水産課の担当者は「まずはHPで盆栽に興味を持ち、気軽に手にとってもらえるようになることを目指したい。ゆくゆくは生産に関心を持ってくれる人が出てくればいい」と話している。

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