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質問なるほドリ

硫黄島、戦没者遺骨の現状は? なお1万体が不明 捜索にレーダー導入=回答・栗原俊雄

硫黄島航空基地の滑走路=今年1月、本社機「希望」から須賀川理撮影

 なるほドリ 東京都小笠原村(おがさわらむら)の硫黄島(いおうとう)で、国が何かの調査をしているらしいね。

     記者 第二次世界大戦で亡くなった人たちの遺骨(いこつ)を滑走路(かっそうろ)地区で探す調査です。硫黄島は大戦末期の1945年2~3月に日米両軍が激突(げきとつ)し、日本軍約2万1900人、米軍6821人が亡くなりました。米軍は遺体、遺骨を全て収容しましたが、日本軍は1万体以上が見つかっていません。

     Q どうして半分しか収容できないの?

     A 本格的な収容は68年に同島が日本に返還された後、厚生省(こうせいしょう)(現厚生労働(ろうどう)省)が中心になって始まりました。戦後23年が過ぎ、収容はそもそも難しかったようです。日本兵の多くは地下壕(ちかごう)で戦ったのですが、近年はその壕を探し出すこと自体が困難になっています。

     Q 1万体もどこに眠っているのかな。

     A 関係者が長年注目してきたのが、滑走路の地下でした。日本軍が造った滑走路を米軍が整備して使用し、島返還後は自衛隊が使ってきました。島全体で遺骨収容は進められたのですが、滑走路の下は十分な調査さえ行われてきませんでした。

     Q 今回はどんな調査をしたの?

     A 2012、13年度は地中探査(ちちゅうたんさ)レーダーを使って、遺骨や地下壕があるかどうかを調べました。反応があった1800カ所近くを14~17年度に掘ったところ、新たに見つかった地下壕から2体の遺骨が収容されました。まだ調査は途中で、今年度は精度の高いレーダーを新たに開発する予定です。

     Q 収容はどんな人たちがやっているの?

     A 長い間、生還者(せいかんしゃ)や遺族(いぞく)などが中心でした。私は真夏の遺骨収容に参加したことがありますが、非常に過酷(かこく)です。高齢(こうれい)の人たちに任せるのは、限界(げんかい)に近づいています。新たに地下壕などが多数見つかったとしても、ボランティアや、関係省庁の人たちの参加が欠かせませんね。(東京学芸部)


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