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蔵書拝見

斎藤健氏/下 とんでもないゼネラリスト「評伝 原敬」

自宅書斎で「評伝 原敬」を手にする斎藤健農相=宮武祐希撮影

ロングバージョン

 修羅場をくぐり、あらゆる分野に精通した「政治家の最高傑作」が(大正時代に初めての政党内閣を率いた)原敬だと思っている。原の出身地の盛岡市の原敬記念館には2度行ったし、「平民宰相」らしく位階を記さず「原敬墓」とだけ書かれた大慈寺の墓にもお参りした。

 自分が1983年に通商産業(現経済産業)省に入ってから、旧帝国陸海軍を扱った「失敗の本質」(84年出版)を読んで衝撃を受けた。ノモンハン事件から始まって、ミッドウェー、ガダルカナル、レイテ、インパール、沖縄。それぞれの戦闘での日本軍の意思決定の在り方や組織論に光を当てて、歴史学者や経営学者が分析している。

 衝撃を受けたのは、「失敗の本質」にある「陸海軍」の語句を、「通産省」と読み替えても通用することに気…

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