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濃い味、うす味、街のあじ。

うどん、かつめし 歴史の調和

 この連載で挿絵を描いていただいている奈路さんが、明治期のニッケ(日本毛織)の洋館社宅を見ようと兵庫・加古川の「まち歩き」をした際に、初めてこの店に行った。外観を見て即座に「これは入らなあかん」と思ったとのことだ。

 今回も新しく整備されたJR加古川駅を出発点に街を散策したのだが、「加古川1番街じけまち商店街」を歩いて、県道越しにこの「丸万本店」が見えてきたときの存在感は確かに絶大だ。角地にある古い建物。木の引き戸の入り口はちょっと奥まっていて、アプローチに石が打たれている。誘われるように店の前に立つと、真ん中に「○に万」が染め抜かれただけの青い暖簾(のれん)。そこに「創業明治三十年」とある。明治30年といえば1897年。121年か、これはすごいな。

 この店のある加古川町寺家町(じけまち)は、西国街道の宿場があったところだ。その西国街道の上にアーケ…

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