メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

住・LIVING

自宅にボルダリング壁 するする登って心わくわく

リビングのボルダリング壁に挑む子どもたちを見守る中村亮太さん(右)=水戸市で
中2階の書斎からもボルダリング壁を眺めることができる=水戸市で
富澤正行さん宅のリビングに設置したボルダリング壁は子どもたちに人気の遊び場だ=東京都世田谷区で
「ジャグ」と呼ばれる最も一般的なホールド。壁板の表からボルト、裏から爪付きナットで固定する
子ども部屋に人気がある恐竜形のホールド=東京都豊島区の「ホールド屋」で

 <くらしナビ ライフスタイル>

     ボルダリングなどの「スポーツクライミング」が、2020年東京五輪で初めて正式種目となる。その影響か、ホールド(突起物)を取り付けたボルダリングの専用壁を自宅に設置、楽しむ人も現れた。その魅力、設置方法は--。

     休日の朝、部屋に子どもたちの歓声が響く。「簡単だよ。とっても楽しい」。東京都世田谷区の富澤健太さん(6)は、双子の妹、花奈(はな)ちゃん(3)と紗楽(さら)ちゃん(3)を手伝ってボルダリング壁で遊ぶ。幅1メートル20センチ、高さ4メートル30センチある壁も、健太さんは約30個のホールドを頼りに、するすると天井までよじ登る。「我が家の楽しいアイテムです」と父正行さん(42)。

     新築した木造3階建ての家は、2階を仕切りの無いワンフロアにし、ボルダリング壁を設置した。この壁から3階の部屋の小窓に抜けられるが、まだ危ないので小窓にネットがかけてある。成長に合わせて徐々にホールドの数を減らして難しくし、3階まで到達できるよう「冒険度」を上げる計画だ。

     ボルダリングはスポーツクライミングの一種目で、高さ3~5メートルの壁にホールドを付けた複数の課題(コース)を制限時間内にいかに多く、かつ、いかに少ないトライ数で登るかを競う。国内でも楽しむ人が増えており、富澤さん宅を設計したエキップ(東京都港区)の柳本英嗣建築士によると、個人宅でのボルダリング壁設置工事は「それほど難しくなく、改修でも付けられます」。メインの柱の間に補強のための間柱(まばしら)を設置し、厚さ27ミリの木質材料のボード(板)を壁として付ける。インターネット通販などで手に入れたホールドを取り付けて完成だ。エキップはこれまで3軒の改修工事でボルダリング壁を設置した。富澤さん宅の場合、費用は8万円程度という。

     ハウスメーカーでもボルダリング壁の設置を手がけている。積水ハウスで新築した水戸市の中村亮太さん(43)は幅2メートル、高さ4メートル40センチの本格的なボルダリング壁を自宅リビングに設置した。

     家のコンセプトの一つが「体育館」。2階の子ども部屋には登り棒があり、室内干しスペースにはうんていまである。ラグビーチームに参加する活発な泰人(たいと)さん(11)、恭輔さん(8)、友咲(ゆうさく)さん(6)の3兄弟がエネルギーを発散できるようにとの設計だ。子どもたちは約80個のホールドを器用に選び、すいすい登っていく。妻佳子さん(43)がママ友を連れてきても、子どもたちは壁で勝手に遊んでくれるため、大人は会話に集中できるという。

     壁には175個の穴があり、ボルトで固定するホールドは位置を自由に変えられる。壁面の塗装は学校の黒板と同じ。本来は登るルートをチョークで書くための塗装だが、「カラフルなホルダーが映えて可愛い。インテリアとしてもいい」と佳子さん。専用板購入と補強工事で費用は約40万円だった。

     中村さんがホールドと板を購入した専門店「ホールド屋」(東京都豊島区、http://www.hold-ya2.com/)によると、子ども部屋に設置したいとの需要が増え、最近では個人宅の新築・改修工事用の出荷が月80~100軒に上るという。

     施工業者に見積もりを取る前に、材料のおよその相場を知っておきたい。壁にする板は、ボルト用の穴があらかじめ開いた専用パネルは便利だが、価格は約1・6平方メートルで2万円前後する。専用板でない場合は価格は抑えられるが、設置の際、縦15センチ、横30センチの間隔で板に穴を開ける必要がある。裏から爪付きナットを入れておけば、後で自由にホールドの付け替えができる。

     ホールドは米国製の合成樹脂でできている。「ジャグ」と呼ばれる最もつかみやすい形のもので1個700円程度。小さいほどつかむのが難しい。最近は、表面が傾斜していてすべりやすい「スローパー」と呼ばれるホールドが人気だ。子ども部屋にはパンダなどの動物や恐竜の形をしたホールドが定番。大きなものは1個3万円ほどする。木ねじで取り付けるタイプは簡単に設置できる半面、長期間使うと緩んでしまい、別の場所に付け直すことが必要になる。金属製のボルトなら長期間の使用に耐える。

     ホールド屋の岸下塁取締役は、自宅での注意点として「危険なスポーツなので、必ず下に厚手のマットを敷くなど落下に備えたうえで楽しんでほしい」と話す。天井からロープを垂らして体に結び落下を防ごうとするのは、「専門家がいない自宅では手や首にからまり、かえって危険。避けたほうがいい」とアドバイスする。【斎藤義彦】

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 大阪震度6弱 ラッシュ直撃 「一緒にいた子が」児童犠牲
    2. 大阪震度6弱 高槻市長が謝罪 倒壊した塀、基準満たさず
    3. 大阪震度6弱 緊急地震速報、間に合わず 震源近く
    4. 大阪震度6弱 震源はひずみ集中帯 水平、垂直ずれ同時に
    5. WEB CARTOP 歴代ファンも納得の中身! 新型スズキ ジムニーの先行情報が公開

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]