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 「人権」という考え方は近代になって出現した、とすでに書いた。もうひとつ「データに基づいてものを考える」という姿勢も近現代特有のものだ。

 江戸時代の情報は「読み売り」と呼ばれ読みながら売った。事実に基づくというより、事実を織り込みながら語り物、芝居、読み物類をない交ぜて物語化し、関心を呼ぶのである。瓦版は地震の被災人数や大火の焼失範囲を知らせることもあったが、足で集める取材方法には限りがある。徴税のための人口や生産量把握は比較的正確だったが、市民が自らの生活の質を上げるためにデータを入手できるのは、やはり現代ならではなのだ。今やデータは、人権を守るためにも重要な道具である。

 国会で働き方改革関連法案の議論が大詰めを迎えている。これに関して、データの誤りを指摘した研究者に対…

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