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核実験場

1993年南アはIAEAが廃棄に立ち会い

 【ワシントン会川晴之】核実験場の廃棄は過去にもあるが、いずれも核拡散防止条約(NPT)で核兵器保有が認められている国だったため国際的な検証はされなかった。例外としては南アフリカで1993年8月に実験場が閉鎖され、国際原子力機関(IAEA)が立ち会った例がある。

     71年に核兵器開発に着手した南アフリカは、74年から北部カラハリ砂漠の軍事演習場内に地下核実験場2カ所の建設に着手した。だが、90年2月に核兵器廃棄を決定。これに伴い核実験場は、一度も使われることがないまま閉鎖された。

     地下核実験場はいずれも縦穴式。第1シャフト(深さ385メートル)が76年、そこから約1キロ離れた第2シャフト(同216メートル)が77年に完成した。だが、完成直後に旧ソ連の偵察衛星が発見、米国に通報する。国際的圧力が高まり、南アフリカ政府は実験を断念した。

     だが87年にボタ大統領は方針を転換。「核実験場の使用が可能なら実験実施を」と命じた。現地調査の結果、縦穴に地下水が充満し「使用不可能」と判断され、実験は見送られた。偵察衛星に発見されないよう、第1シャフトを覆うように33メートル四方の建物を建設する隠蔽(いんぺい)工作も実施した。

     核兵器廃棄決定を受けてIAEAは92年9月に初めての現地査察を実施。環境サンプリング調査などを実施した結果、「一度も核実験が実施されたことがない」と結論づけた。閉鎖にあたりIAEAは「新たな実験場建設と同額の費用が再開にかかるように措置を取るように」と指導した。

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