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愛知・大府市

公文書で「徘徊」使わず 「認知症理解深めて」

 愛知県大府市の岡村秀人市長は25日、市の公文書などで「徘徊(はいかい)」という言葉を使わず、「一人歩き」などに言い換えると表明した。認知症への偏見をなくす狙いで、広く理解を呼びかけるという。

     徘徊には目的もなくうろつくという意味があるが、認知症でもその人なりの目的や理由がある場合が多く、徘徊と呼ぶことで「外出は危険だ」と本人や家族を苦しめる偏見を助長しているという。このため、市は「一人歩き中に道に迷った人」など、場面に適した表現に改める。岡村市長は「本人や家族の苦労を知ってもらいたい」と説明した。

     市は全国初の「認知症に対する不安のないまちづくり推進条例」を4月に施行し、6月から認知症の高齢者の事故で家族が賠償責任を負った場合に備える保険事業も始める。こうした施策は2007年、市内の認知症の男性(当時91歳)が列車にはねられて死亡した事故が発端。この事故で家族はJR東海から損害賠償を求められ、16年に最高裁が「家族に責任はない」との判断を下した。【林幹洋】

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