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100年カンパニーの知恵

ほまれ酒造(福島県)/下 酒蔵ツーリズムを提唱

 <since 1918>

    飯豊山の伏流水 会津の誉れに 市場開拓へ挑戦

     サラリーマンの聖地、東京・新橋駅前のSL広場で昨年8月3、4の両日、「第2回ふくしまの酒まつり」が開かれた。会場を埋め尽くしたサラリーマンらが福島県内の酒蔵が販売する自慢の地酒を堪能した。第3回は今年9月1、2の両日の開催が決まっている。

     酒まつり以外にも、都内で開催される福島の日本酒に関するイベントはどこも大盛況だ。唐橋裕幸社長(45)は「福島の酒が現地に足を運んでもらう動機になってくれれば」と考える。「酒蔵ツーリズム」で街全体を盛り上げたいという構想だ。その素地が福島の酒蔵にはある。

     ほまれ酒造は、東日本大震災で影響を受けなかった酒蔵を改装して、敷地内の直営売店「雲嶺庵」を2014年にリニューアルした。試飲コーナーや直売所を整備、有名女優を起用した会津ほまれの過去のポスター展示コーナーを設けたほか、約4300平方メートルの原生林を生かした日本庭園を整備し、訪れた人たちが自由に散策できるようにした。会津若松市の末広酒造(新城猪之吉社長)は見学会を実施し、多い日には1000人以上も訪れるなど「開かれた酒蔵」作りが進む。

     米国留学時、唐橋社長はカリフォルニア州の有名なワイン産地・ナパバレーのワイナリーに世界中から観光客が訪れ、庭園や試飲所巡りを楽しむのをみて、福島の酒蔵にも取り入れたいと思った。「会津一円から、さらに山形県米沢市を結ぶルートには酒蔵が点在しています。この点を線に結んだコースを充実させて、ツアー客が増えればお土産や飲食店、宿泊施設などの利用が増えるはず」と夢は膨らむ。福島の酒蔵同士の連携があれば決して夢の話ではない。福島の酒には、風評被害にも負けない、未来を切り開く力があふれている。【河嶋浩司】

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