メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

くらしナビ・学ぶ

@大学 ウチの教授 静岡大 小二田誠二さん つくられた「歴史」読み解く

小二田誠二・静岡大人文社会科学部言語文化学科教授=渡辺暖撮影

 「事実は虚構であり歴史は文学である」。江戸から明治初期の「実録」を読み解く。実録とは「近世の実在した事件や人物を、ほぼ実名で、事実を伝えることを標ぼうしつつ、小説風につづったもの」だ。

     高校時代はジャーナリスト志望だった。けれども大学入学後、重税に苦しむ農民のために将軍に直訴して処刑された義民、佐倉惣五郎についての古い書物を読み、歴史書の中のフィクションにひかれるようになった。

     大岡政談に水戸黄門、四谷怪談……。「写本が流通していく過程で事実に尾ひれがついていく。善悪の概念を当時の庶民がどう思い描いているのかが見えてくる」と語る。

     やがて新聞記事の成り立ちへと関心が広がった。江戸時代に商業印刷が始まり、印刷物、写本、口伝という複数の「メディア」が共存した。そこに「事実」の表現方法の移り変わりを見つけた。「ジャーナリズムって何だろうと。私の中にずっと関心があったんでしょうね」

     地元の静岡市には、「日本書紀を編集した舎人(とねり)親王が死んだ地」との言い伝えが残る地区がある。「『歴史』がつくられていくさま」を解明しようと、学生と現地調査を続けている。【渡辺暖】


     ■人物略歴

    こにた・せいじ

     1961年千葉県生まれ。学習院大大学院博士後期課程単位修得。90年4月、静岡大人文学部(現人文社会科学部)へ。2009年教授。

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 焦点・働き方改革 首都圏・総合病院の医師悲痛 当直明けも分刻み 「長時間労働、野放し状態」
    2. 将棋 藤井七段、王座戦タイトル初挑戦まであと2勝
    3. 「18歳成人」に思う 性別変更、慎重に判断して タレント・KABA.ちゃん(49)
    4. 殺人 自殺装い弟殺害容疑 多額の保険、姉逮捕 堺
    5. クローズアップ2018 違法塀「人災」濃厚 認識に甘さ、命守れず

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]