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月刊サッカー

2018年W杯 ライバルたちの今

 6月14日に開幕するサッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会まで、あと半月。日本代表は今月30日にガーナとの壮行試合(横浜・日産スタジアム)に臨み、翌31日にメンバー23人が発表される見込みだ。日本が1次リーグで顔を合わせるのは、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング16位のコロンビア、28位のセネガル、10位のポーランドの3チーム。60位の日本にとっては、いずれも格上。立ちはだかるライバルたちの特徴と現状を探った。

     ◆コロンビア

    コロンビアの司令塔を担うロドリゲス=AP

    高い個人技、速攻主体 第1戦 6/19 21:00

     バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)のリーグ戦6連覇に貢献した26歳の司令塔ロドリゲスが大黒柱。レアル・マドリード(スペイン)から移籍し、輝きを取り戻した勢いに乗りW杯へ臨む。前回大会は故障に泣いたモナコ(フランス)のFWファルカオも復活を遂げ、前線の高い個人技を生かした攻撃は迫力がある。3月の敵地での国際親善試合フランス戦では、2点を先行されながら3点を奪い返して逆転勝ちを収めた。

     攻撃は巧みなサイドチェンジを交え、両サイドを広く使った速攻が主体。3月にコロンビアと対戦して0-0で引き分けたオーストラリア代表のDFデゲネク(横浜マ)は「ロドリゲスがボールを持った時に前を向かせると、選手が一斉に斜めの動きなどで裏を狙ってくる」と語っている。故障で一時戦列を離れていたユベントス(イタリア)の快足右ウイング、Ju・クアドラードも復帰したことで、さらに厚みは増す。

     前回大会も率いて過去最高の8強入りさせた知将ペケルマン監督の存在も大きく、自在に布陣を変化させる柔軟性がある。フランス戦ではスピードのあるショートカウンターを受けるとDFラインがついて行けず裏を取られる場面が多々あっただけに、日本もそこを突けるかが鍵になる。【大島祥平】

     ◆セネガル

    セネガルの攻撃の中心となるマネ=欧州チャンピオンズリーグ準決勝のローマ戦で、ゲッティ共同

    屈強な守備、中央に壁 第2戦 6/25 0:00

     左右の強力ウイングが攻撃の鍵を握る。リバプール(イングランド)で活躍する右のマネはスピードあふれるドリブルが持ち味で、左のバルデ(モナコ)もフィニッシュの精度が高い。2人が両サイドから押し込み、中央のソウ(ブルサスポル)にボールが渡れば、日本は守備に追われる展開を強いられかねない。

     守りの柱はセンターバックのクリバリ(ナポリ)。190センチ台半ばの高さと屈強な体格を誇り、同じく上背のあるムボジ(アンデルレヒト)とともに中央を固める。ボランチのクヤテ(ウェストハム)も判断力に秀でたタイプだ。日本は横の動きやワンタッチで相手をいなしつつ、守備のほころびを待つ地道な作業が欠かせない。

     3月にはウズベキスタン、ボスニア・ヘルツェゴビナと対戦し、ともに引き分けだった。6月11日には「仮想日本」となる韓国との親善試合をこなし、ロシアに乗り込む。

     W杯は4大会ぶり2回目。初出場だった2002年日韓大会では開幕戦で前回覇者フランスを1-0で破り、デンマーク、ウルグアイの難敵とも引き分けて1次リーグを突破。一挙に8強まで進んだ。当時の主将だったシセ監督が率いる現在のチームには、大躍進の再現を狙えるだけの潜在能力がある。【大谷津統一】

     ◆ポーランド

    1トップとして攻撃をけん引するレバンドフスキ(左)=3月の韓国戦で、AP共同

    多彩な攻撃、H組最強 第3戦 6/28 23:00

     16年欧州選手権でベスト8入りするなど急速に力をつけ、3大会ぶりにW杯に帰ってきた。W杯での1次リーグ突破は1986年のメキシコ大会が最後だが、FIFAランキング10位の力が示す通り、日本にとってH組最強の相手となる。

     チームの核が1トップに君臨するレバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)。ポーランド代表で最多の52得点を記録し、3度目の得点王に輝いた今季のドイツ1部リーグでは30試合で29得点と、脅威の決定力を見せつけた。前線で起点になるだけではなく、自ら持ち込んだり、正確な右足で直接FKを決めたりと得点パターンは多彩。自由にさせれば止められないだけに、日本はクロスなどその前の対応が鍵となる。加えて、チームの武器でもあるセットプレーにも気をつけたい。

     W杯欧州予選10試合で14失点と課題を残した守備だが、センターバックのグリク(モナコ)を中心に、1対1での強さがある。昨年11月、今年3月の試合では3バックを試すなど、新たなオプションも模索しているようだ。一方で、3月に韓国代表として対戦した鄭又栄(神戸)が「(他国と比較して)スピードがやや落ちる」と語るように、日本が速いパス回しで揺さぶれば隙(すき)は生まれる。【丹下友紀子】


     6月は休載。次回は7月24日掲載予定です

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