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景気ウオッチ・九州山口

クルーズ船、寄港数増加 九州経済調査協会 小柳真二・研究主査

 2017年のクルーズ客船の九州への寄港数は1070回(九州地方整備局管内)。前年から256回増えた。なかでも博多港は326回で、3年連続全国1位、長崎港も267回で全国2位だ。中国の経済成長により、世界中の船会社が中国発着便を増やし、九州や沖縄への寄港が爆発的に増えている。

     博多港は16年ごろから連日のようにクルーズ船が着岸している状況で、受け入れ能力の上限に近づいている。一方、まだ余裕のある長崎や八代、佐世保などが数を伸ばした。

     中国発着クルーズの多くは、若い家族連れなどをターゲットとした4泊5日くらいの手ごろな価格のツアーだ。来日客は家電などを大量に「爆買い」するのが一般的だった。中国の旅行会社はツアー代金を低く抑えて集客し、ツアーに組み込む総合免税店からのキックバックで収益を上げてきた。

     ただ、このビジネスモデルは転換点に来ている。ここ数年でリピーターの中国人客も増え、買い物をする場所も多様化している。体験型観光を楽しむ中国人も増えた。総合免税店からのキックバックは減り、ツアーの収益性が悪化している。今年に入って、九州の寄港数は前年同月を下回り続けている。

     中国は経済規模に対してクルーズ客船の利用者は少なく、クルーズ需要は伸びるだろう。旅行会社などがツアーの価格競争から脱し、「爆買い」に頼らないビジネスモデルを築けるかが鍵となる。【聞き手・久野洋】

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