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余録

沖縄、九州南部に続き…

 沖縄、九州南部に続き、3日前には九州北部と四国で昨年より23日早い梅雨入りとなった。このまま各地も梅雨入りかと思ったらそうでもなかった。だが列島の南には前線が延び、東京もぐずついた天気が続く▲「板の間にはりつく足裏(あうら)走り梅雨 望月由紀子」。「走り梅雨」は本格的な梅雨入り前の雨模様の天気で「早梅雨」「迎え梅雨」「前梅雨」などともいわれる。さてこのまま梅雨入りするのか、週末からの好天でまだ少し先になるのか▲梅雨と聞いて胸が騒ぐのは、昨年の九州北部豪雨の惨禍が思い起こされるからだ。線(せん)状(じょう)降水帯(こうすいたい)などという小難しい専門用語も、同じ場所を長時間襲う猛烈な雨の元凶として頭に刻み込まれた。荒れ梅雨への備えを点検せねばならない▲地域防災の頼みの綱となる気象庁の予報については明るいニュースがある。同庁が導入した新しいスーパーコンピューターの運用が来月5日に始まり、梅雨の期間中には大雨の可能性が今よりも早くから予報できるようになるという▲新しいコンピューターは気象計算を従来の約10倍の速度で処理できる。これにより地区ごとの降水分布を予測する「降水短時間予報」が従来の倍以上の15時間先までできるようになる。夜遅くの豪雨にも昼間から対策を打てるわけだ▲台風の強さの予報も改善できる新コンピューターだが、むろん防災の要(かなめ)は人の心だ。予測精度の向上が危険への感度の鈍化や、臨機応変な防災力の低下につながっては元も子もない災害列島の梅雨である。

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