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台湾感じる「環島」人気 自転車で1周、風景満喫

3日目、田園地帯を駆け抜ける「環島」挑戦者たち=台湾中部・彰化県で、福岡静哉撮影

 台湾全島を自転車で1周する旅「環島(かんとう)」がブームになっている。「美麗島」の別名がある台湾の景色の美しさと、島を1周する達成感がサイクリストの心をとらえ、近年は海外からの参加者も増加。日本でも台湾の動きに刺激を受け、四国1周コースなどサイクリングを地域活性化につなげる動きが出始めている。【台北・福岡静哉】

     5月初旬の早朝、台北市。「行くぞ!」。かけ声とともに40台の自転車が一斉に駆け出した。8泊9日の「環島」に挑む台湾、米国、香港、豪州など8カ国・地域の人たちだ。

     九州とほぼ同じ大きさの台湾の周囲約970キロを9日前後で駆け抜ける「環島」。台北市を出発後、平地が多く人口が集中する西側を南下し、後半は山間部が多い東側を北上する。香港から来た何鴻発さん(49)は「環島はサイクリストの夢。各地の美食や温泉も楽しみ」と笑顔を見せた。

     台湾での環島ブームのきっかけは1本の映画だった。2007年、自転車で環島に挑戦する聴覚障害者の若者を描いた映画「練習曲」が公開され、共感してペダルを踏む人が増えた。

     さらにその年、台湾企業で世界有数の自転車メーカー「ジャイアント」創業者、劉金標さん(83)が73歳で環島を達成したことも話題となり、ブームに火が付いた。行政も二輪車用レーンの整備を促進して支援。派出所や商店などではタイヤの空気入れを備え、給水を行うなど応援の動きが自発的に広まった。

     12年からは非営利団体・自転車新文化基金会が秋に、数百人が同時に環島に挑戦する大規模イベント「フォルモサ900」を開始。これに伴い外国人の参加者も年々増えた。09~17年にジャイアント系列の旅行会社が実施した環島ツアーの参加者約2万人のうち、32%は香港、東南アジア、欧米など海外から。日本人は全体の約2%だが、少しずつ増えているという。

     環島の体験記を出版したエッセイストの一青(ひとと)妙さん(47)=東京都=は「長い休暇が難しくても、風景が最も美しい東側を2泊3日で走るコースでも十分楽しめる。台湾の魅力をたっぷりと感じたい人に環島は最適」と呼び掛ける。

    四国でも企画

     「環島」ブームは日本にも波及している。愛媛県は昨年11月から四国1周1000キロのコースへの挑戦者を募集した。愛媛県自転車新文化推進課の佐川功二係長は「台湾の環島のように自転車で四国1周することがブームになればうれしい」と話している。

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