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マリ・泥のモスクの壁塗り より美しき その高みへ

モスクの尖塔に泥を塗り始める男たち=マリ・ジェンネで2018年4月15日、写真家の長倉洋海さん撮影

 西アフリカの内陸国マリ。その首都バマコから東北東へ574キロのところに、13世紀から学術と文化の中心地として栄えた町ジェンネがある。その中心にあるのが土と木で造られ「泥のモスク」として名高いグランドモスクだ。

 4月15日、年に1度のモスクの泥壁塗りが始まった。朝5時、まだ暗いうちからモスクの前に人々が集まり出す。門が開くと、男たちはいち早く、壁のくいを伝って登り始めた。目指しているのはモスクの尖塔(せんとう)、一番の「晴れ」の場所で壁塗りをするためだ。明るくなってくると、モスクにつながる道路いっぱいに、泥を運ぶ男たちがやってくる。雄たけびを上げながら、必死の形相で突進してくる姿に圧倒された。私もカメラも泥だらけになるが、シャッターを切り続ける。三つある門のまわりは大勢の女や老人、子どもたちが取り囲み、民家の屋上に設置された巨大スピーカーからは大音量の音楽が流れ、人々が楽器を鳴らしな…

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