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国民栄誉賞受賞

羽生、さらなる高みへ 卓越の技術、表現力

平昌五輪でフィギュアスケート男子フリーの演技を終え、右足首をいたわる羽生結弦=韓国・江陵アイスアリーナで2018年2月17日、手塚耕一郎撮影
スポーツ界の国民栄誉賞受賞者
王貞治
高橋尚子

 フィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)に国民栄誉賞が授与されることが1日、決まった。震災や度重なるけがなどを乗り越え、卓越した技術と豊かな表現力を兼ね備えた演技で活躍。その姿が大きな感動を呼び、受賞につながった。

     4歳でスケートを始めた羽生は練習に集中できず遊んでばかりだったが、1回転半を初めての挑戦で跳んでしまうなど、潜在能力はあった。小学生の頃に参加した日本スケート連盟の全国有望新人発掘合宿では、天性のリズム感を評価された。

     中学3年で出場した2010年世界ジュニア選手権を制して世界のトップへの一歩を踏み出すと、12年世界選手権では前年に東日本大震災で被災したハンディも乗り越えて3位に。14年ソチ五輪では金メダルに輝いた。全日本選手権は12年から4連覇、グランプリ(GP)ファイナルは13年から4連覇。15年GPファイナルで出した合計330・43点の世界歴代最高得点はいまだ破られていない。

     一方、ぜんそくや足、腰に痛みを抱えながらの競技生活は、決して順調とは言えない。ソチ五輪後も14年11月の中国杯で、フリー演技直前の練習で他の選手と激突。流血した頭部に包帯を巻いて強行出場した。同年末には腹部を手術。16年春には左足甲の負傷が判明し、昨年9月には右膝を痛めた。同11月に4回転ルッツの着地で負った右足首の負傷により、長く氷上から離れることを余儀なくされた。それでも復帰戦となった平昌五輪で「絶対僕は勝つ。絶対死んでもやる」と有言実行。執念の演技で連覇をたぐり寄せた。

     右足首は完治していない。五輪後は4回転を跳んでおらず、3回転も右足で踏み切るループ、右足の爪先をついて跳ぶルッツとフリップは制限している。成功すれば世界初となるクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)挑戦の意向も示しているが、めどは立っていない。それでも大きな目標の達成をにらみ、さらに自分を高めようとしている。【福田智沙】


    羽生結弦の歩み

    1994年12月

          7日 仙台市で生まれる

    2009年12月 ジュニアGPファイナルで初優勝

      10年 3月 世界ジュニア選手権初優勝

      11年 3月 東日本大震災。仙台市で被災

      12年 3月 世界選手権に初出場し3位

         12月 全日本選手権で初優勝

      13年12月 GPファイナルで初優勝

      14年 2月 ソチ五輪で日本男子初の金メダル

          3月 世界選手権で初優勝。主要大会3冠を達成

         11月 中国杯の演技直前の練習で他選手と衝突。流血しながら演技

      15年11月 NHK杯で史上初の合計300点超え

         12月 GPファイナルでSP、フリー、合計と自らの世界歴代最高得点を更新し(合計330.43点)、3連覇

      16年12月 GPファイナル4連覇

      17年 4月 世界選手権で自らのフリーの世界歴代最高得点を更新し(223.20点)、3年ぶり2度目の優勝

          9月 オータム・クラシックでSPの世界歴代最高得点を更新(112.72点)

         11月 NHK杯の公式練習で右足首をけが

      18年 2月 平昌五輪で金メダル。男子では66年ぶりの五輪連覇

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