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記者ノート

学部超え防災論じる講義

 九州大で、学部を超えた14分野の研究者が防災を論じる珍しい講義があると聞き、のぞいてみた。九州では、多くの犠牲者を出した災害が続いている。講義名はずばり「九州の防災~熊本地震と豪雨からあなたの身の守り方を学ぶ」。1回目は、講義開設にかかわった杉本めぐみ助教(防災教育)が学生の前に立った。

     「耐震基準が強化された2000年以降のアパートを選ぶこと。安いところや1階は避けてください」。熊本地震では大学生3人が耐震基準に適合していないアパートの下敷きになって命を落とした。「自分が住んでいる場所がどんな土地なのか、過去に災害が起きたことがあるのか、地盤事情を調べよう」などの心得を紹介。杉本助教は「これを必ず3人の友達に伝えてください」と訴えた。

     杉本助教は大学在学中、阪神大震災を経験。その後も災害のたびに悲劇が繰り返され、研究者として自責の念を感じていた。有志らと被災地を支援する大学間ネットワークを発足。集まった学生の声がきっかけでこの講義が始まった。

     「スーパーマンになる必要はない。災害時に何をしなければいけないか分かる人を増やしたいんです」。熊本地震、九州北部豪雨。復興への道のりは遠いが、杉本助教の講義に聴き入る学生らのまなざしに、希望を感じた。【合田月美】

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