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競馬

アスコット連闘V!春マイル王にG1初挑戦で輝く 安田記念(スポニチ)

 これが世界的名血のなせる業。春の最強マイラーを決する「第68回安田記念」が3日、東京競馬場で行われ、連闘で臨んだフランケル産駒モズアスコットが、コースレコードタイの好時計でG1初挑戦初制覇の快挙を達成。連闘でのJRA・G1制覇はグレード制導入以降で3例目。安田記念では89年バンブーメモリー以来、29年ぶり2頭目の快挙となった。

     連闘で臨むG1。甘くはない。ルメールも不安を感じていたが、モズアスコットの状態は完璧だった。「心配したが、返し馬の感じで安心した。これならやれる」。向正面から直線半ばで周囲をライバルに取り囲まれる苦しい展開。それでも馬を信じて、仕掛けのタイミングを待った。残り400メートル。すぐ前を走るスワーヴリチャードを目標にGOサイン。「強い馬。付いていけば、いいところまで連れて行ってくれる」。鞍上の読み通り、馬群を抜け出したところで進路が空いた。あとは追うだけ。先に抜け出していたアエロリットを、きっちり首差で捉えた。「勝負どころでいい反応をして、力を出し切ってくれた。ごっつぁんです」。おどけて振り返ったルメールは、表情を引き締めて続けた。「馬も強かったが、今日称えられるべきは矢作先生。連闘でG1を勝つのは容易ではない。スペシャリストな仕事をした」

     無謀と思える挑戦も、矢作師には確信があった。登録段階で補欠1番手。賞金加算を狙って前週の安土城Sに出走したが2着惜敗。状況は変わらなかったが、水曜朝に賞金上位馬が回避を表明。「馬は問題なかったので、素直にラッキーと思った」と迷わず連闘に踏み切った。普段から戦略的な連闘を多用する師。JRA通算543勝中、今回を含め連闘で41勝。中1週も含めば半数に迫る200勝以上を誇る。「短い間隔で使うことに関しては、日本一得意な調教師だと思う」。そう自負する師にとって、安田記念は熱望のタイトル。10年スーパーホーネット、12、14年グランプリボスで3度の2着惜敗を経験した。「悔しい思いばかりだったので本当にうれしい。安田記念を勝ちたいと思う気持ちは世界一だったから」と笑わせた。

     父は14戦無敗で種牡馬入りした欧州の至宝フランケル。同産駒のソウルスターリング(16年阪神JF、17年オークスV)の主戦も務めるルメールは「強い脚を長く使えるのが産駒の特長」と評する。矢作師は「これだけの血統。いずれは世界で戦うべき馬だし、世界的な種馬にしたい」と夢を語る。ただ、年内の海外遠征については慎重姿勢。秋の米G1・BCマイルの出走権も獲得したが「体質が弱く3歳6月までデビューが遅れた馬。成長を見極めたい」と語るにとどめた。一方で、香港メディアから「暮れの香港マイルは?」と水を向けられると「目標の一つにはなる。現地でお会いできれば」とリップサービスも忘れなかった。

     欧州の奇跡と称された無敗馬の子が、日本で起こした連闘G1制覇という奇跡。実績に裏打ちされた確信と、勝利への執念が引き寄せたビッグタイトルを誇りに、矢作師とアスコットは新たな夢を追い求める。

     ◆モズアスコット 父フランケル 母インディア(母の父ヘネシー) 牡4歳 栗東・矢作厩舎所属 馬主・キャピタル・システム 生産者・米国サマーウインドファーム 戦績11戦5勝 総獲得賞金2億2113万5000円。(スポニチ)

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