メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

どうぶつ

飼い主と深い絆、鳥の魅力

ヨウムの「あさひ」と次女みさ希さん=東京都内の長岡さん宅で
長女なつ希さんと仲良しの「ちょろぎ」=東京都内の長岡さん宅で

 言葉をまねたり、手に乗ったりする愛らしさから人気が高まっている飼い鳥(コンパニオンバード)。知名度では犬や猫に押されがちだが、飼い主との絆の深さは勝るとも劣らない。その魅力と飼う際の注意点を取材した。

     「ペカカカカ、ペカカカカ」。午前5時半、東京都内の会社員、長岡潔さん(46)一家の朝は、こんな「アラーム音」で始まる。音の主は枕元の目覚まし時計ではなく、鳥かごの中。大型インコのヨウム「あさひ」が、目覚まし時計の音をまねているのだ。「休日でもかまわず同じ時間に起こしてくれます」と苦笑する長岡さん。家族が起きてこないと、「オハヨウ」「ママー」「オヤツワスレタ?」と、えさをねだる声が続く。

     ●「5歳児並み」知能

     幼い頃からそれぞれ鳥を飼っていたという長岡さんと妻の麗奈さん(41)。現在は2人の娘と、13歳のあさひを含む5羽のインコと暮らす。麗奈さんは「みんなとても賢くて、特にあさひとは会話ができる喜びがあります」と魅力を語る。ヨウムは高い知能を持つとされ、「5歳児並み」との米国の研究報告もある。

     麗奈さんによると、あさひは長女なつ希さん(9)に「いつも上から目線」。「ナツキ」と呼び、無視されると、なつ希さんのあだ名「カッパ!」を連呼。ようやくなつ希さんが応えると、「ヨクデキマシタ」とほめるのだ。麗奈さんは「あだ名は家族が長女をからかう時のもので、そういう状況もちゃんと理解して話している」と確信している。

     他の4羽も個性的だ。1歳のズグロオトメインコ「かぶ」は、長岡さんの手の動きに合わせてぴょんぴょん跳びはねたり、おなかを見せながら手にじゃれついたりと、その姿はまるで犬のよう。長岡さんは「みんな大切な家族です」と目を細める。

     コンパニオンバードは、5羽と同じオウム・インコ類のセキセイインコやオカメインコ、文鳥やカナリアなどのフィンチ類がしられる。飼育数の統計はないが、販売業者らでつくる日本小鳥・小動物協会によると、ここ数年はイベント参加者が増えるなど、人気が高まっているという。

     「強固な群れをつくる鳥はコミュニケーション能力が高く、一緒に暮らす人間とも感情的に強い結びつきができます」。鳥類臨床研究会副会長で、鳥の病院「リトル・バード」(東京都世田谷区)の小嶋篤史院長は、魅力を語る。鳥社会にも「いじめや恋愛」といった人間と同じような感情があり、うつ病など人の心の病気のほとんどは鳥にもある。

     一方で、飼い方に関する情報は、犬や猫に比べて極端に少ない。小嶋院長は「飼う際は生態をきちんと理解する必要がある」と警鐘を鳴らす。

     例えば、セキセイインコやオカメインコなど砂漠地帯原産の鳥の「おしゃべり」や「音まね」は人が喜ぶ行動だが、注意が必要だ。これらはもともと、オスがメスに自分の器用さをアピールするための手段として発達した。砂漠ではえさが増える雨期にのみ発情するが、えさが豊富な飼育環境下では常に発情しやすく、おしゃべりがさかんなのは発情している時なのだ。頻繁な発情は、精巣や卵巣の病気を引き起こす危険がある。

     ●体重管理で健康に

     健康に過ごすために最も重要なのが、日々の体重管理。「発情を防ぎ、脂肪肝や動脈硬化など多くの病気を予防するためにも、従来のようなえさのあげ放題を改め、体重を適正に管理することが大切です」。はかりに止まり木を固定し、毎日体重を記録するのがお勧めだ。

     鳥の寿命は長く、ヨウムで50年、小型インコでも10年以上と言われる。長い人生を共に歩むパートナーとして、責任ある飼い方をしたい。【曹美河】

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 焦点・働き方改革 首都圏・総合病院の医師悲痛 当直明けも分刻み 「長時間労働、野放し状態」
    2. 将棋 藤井七段、王座戦タイトル初挑戦まであと2勝
    3. 「18歳成人」に思う 性別変更、慎重に判断して タレント・KABA.ちゃん(49)
    4. 殺人 自殺装い弟殺害容疑 多額の保険、姉逮捕 堺
    5. クローズアップ2018 違法塀「人災」濃厚 認識に甘さ、命守れず

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]