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飼育ノート

鳥羽水族館 まるでクモ? イセエビ幼生

透明で平たい形をしたイセエビの幼生。体長は最大で30ミリほど

 「え? これがイセエビの赤ちゃん?」。展示水槽をのぞきこみ、多くの方はこうびっくりされます。無理もありません。親と子でこんなにも姿形が違う生き物も、そういないでしょう。

     イセエビの赤ちゃんは「フィロソーマ幼生(葉形幼生)」と呼ばれ、葉っぱのような平たい形をしています。体はガラス細工のように透明で、足を伸ばした姿はクモのようにも見えます。

     イセエビは春から夏にかけて産卵し、約30日でふ化します。生まれたばかりのフィロソーマ幼生は体長1.5ミリほどしかありません。海流に乗って海を漂いながら、約1年間をこの奇妙な格好のまま過ごします。この間に脱皮を約25回繰り返し、体長30ミリほどにまで成長します。その後の脱皮でようやく、私たちが見慣れたイセエビの姿へと変態するのです。

     よく「何歳から食べられますか?」と聞かれます。年輪のある木のようにはっきりと年齢が分かるわけではありませんが、誕生から4、5年で食べられる大きさに成長すると考えられています。今度、皆さんの家の食卓にイセエビがあがる機会がありましたら、彼らの旅に思いをはせてみてはいかがでしょうか。(飼育員・高村直人)=次回は7月3日掲載

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