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「18歳成人」に思う

「非嫡出子」増える懸念 首都大学東京教授・安達久美子さん(54)

安達久美子・首都大学東京教授

 民法改正案では結婚年齢が成人年齢と同じ18歳となり、男女とも18歳で統一されます。基本的には賛成ですが、16、17歳で出産する女性が結婚できなくなり、非嫡出子が増える可能性があります。それが心配です。

     2016年の人口動態調査で、16歳と17歳の母親から生まれた子は2007人。このうち嫡出子は785人でした。現行法では、保護者の同意を得て結婚すれば、成人として親権を得ることができますが、法改正後、この子たちは非嫡出子になってしまう。

     10代で出産する事情はさまざまですが、生まれた子に責任はありません。これまでは14、15歳の出産数が少なく具体的な課題は浮かびにくかったかもしれませんが、子どもに不利益が生じないよう、きちんと議論して支援策を検討してほしい。

     一方で、18、19歳の男女が保護者の同意なく結婚できることの利点もあります。若年で出産する女性の中には、虐待など親子関係に問題があるケースが少なくありません。心のよりどころとしてパートナーに愛情を求め、一日も早く親元を離れたいという願いもかなうかもしれません。

     現行法では10代でも結婚すると成人に達したとみなされます。成人年齢の引き下げで懸念されている契約トラブルなどの問題は、実はすでに起きています。18歳は未熟です。成人の責任を負わせるのであれば、社会も相応の教育制度を整えるなど努力すべきです。【聞き手・岡礼子】=随時掲載


     ■人物略歴

    あだち・くみこ

     1963年東京生まれ。助産師、看護師として大学病院などに12年間勤務した後、2010年から現職。若年妊娠、出産の問題が研究テーマ。

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