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余録

「かみさま、どうして いちども テレビに でないの?/キム」…

 「かみさま、どうして いちども テレビに でないの?/キム」。米国の子どもたちが書いた神様への手紙を谷川俊太郎(たにかわ・しゅんたろう)さんが訳した「かみさまへのてがみ」(サンリオ)だが、その続編にこんな手紙もある▲「もっとまえに てがみ かかなくて ごめんなさい でも じを かくのを こんしゅう ならった ばかりなの/マーサ 5さい」。一方こちらの5歳の女児が覚えたての字で記したのは両親への「ゆるして」という哀願だった▲「もっともっときょうよりか あしたはできるようにするから もうおねがい ゆるして ゆるしてください」「あそぶって あほみたいだから やめるから もうぜったいぜったいやらないからね ぜったいやくそくします……」▲書き写していても胸が苦しくなる船戸結愛(ふなと・ゆあ)ちゃんの“てがみ”である。1日1食しか与えられず、風呂場で冷水を浴びせられ、父親に殴られるという虐待の末、同年齢の子の3分の2に満たない体重で亡くなった結愛ちゃんだった▲「かみさまへのてがみ」にはこんなのもある。「かみさま、あなたって ほんとにいるの? そうは おもってないひとたちも いるわ。もし ほんとにいるんなら、すぐに どうにか したほうが いいわよ/ハリエット・アン」▲思わず神様もなじりたくなるむごさだが、ここは子どもを虐待から守る手立てを点検するのが大人の役目だ。神様には覚えた字で存分にあそぶ喜びを記せる天国へ、結愛ちゃんを連れて行ってあげてほしい。

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