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土記

無意識の優生学=青野由利

 <do-ki>

 久しぶりにフランシス・ゴルトンを思い出した。進化論のダーウィンのいとこで、1883年に「優生学(eugenics)」を提唱し、科学史に名を残した人物だ。

 ちなみに、「優生学」はギリシャ語の「良い生まれ」に由来する造語。ゴルトンは「民族の質を向上させる要因の研究」と位置づけた。

 おおざっぱに言えば「遺伝的に優れた人が子孫を多く残すことで民族全体の素質を高める」といった考え方。これを「積極的優生学」とすれば、その裏返しは望ましくない遺伝的素質の人を減らす「消極的優生学」。それが米国やドイツ、スウェーデンなどの断種法につながり、戦時中のナチスのユダヤ人大虐殺にもつながっていった--。

 と一言で言えるほど単純な話でないのは承知だが、改めて考え込むのは日本で強制不妊手術のような本格的優…

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