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気鋭に迫る

「憧れの世界」にしたい 演歌歌手・三山ひろし(37)

デビュー10周年を迎える三山ひろし。大阪・新歌舞伎座での座長公演は7月1~14日。時代劇と歌のステージの2部構成=大阪市北区で、小出洋平撮影

 2015年からNHK紅白歌合戦に3年連続で出場し、演歌界の次世代を担う一人として注目を集めている。温かく伸びやかな歌声は「ビタミンボイス」と称され、王道演歌から昭和の流行歌、懐かしのアニメソングまで多彩な楽曲に挑戦するとともに、どこか身近な雰囲気がファンの心をつかんでいる。

     高知県出身。祖母の影響で幼い頃から演歌を聞いて育った。カラオケ大会などで活躍し、20代半ばで歌手を志して上京。作曲家の中村典正さんに師事し、09年に「人恋酒場」でデビューした。

     演歌の魅力を「人生の道しるべになること」と語る。「演歌は、誰もがいつか経験することを歌っています。子供の頃に意味が分からないまま聞いていた歌が、その歌と等身大の自分になった時に『なるほど、そうやったんや』と分かる。人生のことを歌が先に教えてくれるんです」。だからこそ、若い世代に演歌に親しんでほしいという。

     歌とともにステージで欠かせないパフォーマンスとなっているのが、けん玉だ。観客を楽しませる余興のつもりで始めたところ、「自分が夢中になってしまいました」。毎日練習を欠かさず、昨年は日本けん玉協会の検定で四段を取得。指導員の資格も持ち、教則本も出版している。「自叙伝や写真集を出す歌手は多いと思いますが、僕の場合は最初の本がけん玉の教則本」と笑う。

     サービス精神旺盛で、ステージでは常に笑顔を絶やさない。その原点は、母子家庭で自分を育ててくれた母への感謝があるという。「つらい時もいつも笑顔だった母を見て育ち、自分が笑顔ならまわりも笑顔になることを学びました。『あの人に会ったら元気になれる』という存在になりたいんです」

     昨年、大阪・新歌舞伎座で初の座長公演を成功させた。演歌歌手にとって、大劇場での芝居と歌による長期公演は紅白出場とともにステータスの一つだ。

     今年1月には新曲「いごっそ魂」を発売。同郷の幕末志士、坂本龍馬をモチーフに「笑わば笑え」「我がなす心は我しか知らぬ」と力強く歌う。今月17、18日に東京・明治座でデビュー10周年の記念リサイタルがあり、来月1日には新歌舞伎座で2度目の座長公演の幕が開く。

     「今後の目標は、演歌を若い人たちに憧れを持ってもらえる世界にすること。そのために、僕自身が目標になれるよう頑張らないといけない。子供たちの“将来なりたい職業”に演歌歌手をランクインさせるのが僕の夢。そんなことありえないと言われるかもしれませんが、『笑わば笑え』の気持ちでやっていきます」【関雄輔】

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