メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

沼野充義・評 『地球にちりばめられて』/『エコラリアス』

 ◆『地球にちりばめられて』 多和田葉子・著(講談社・1836円)

 ◆『エコラリアス』 ダニエル・ヘラー=ローゼン著 関口涼子訳(みすず書房・4968円)

理論と創作の奇跡的な同時代的共振

 多和田葉子の新作長編は、ヨーロッパで移動し続ける「移民」たちとその言葉をめぐる冒険の物語である。時代ははっきり示されていないが、近未来か。中心となる登場人物の一人、Hirukoはどうやら日本人らしいのだが、この物語にはそもそも「日本」という国名さえ一度も出てこない。彼女はデンマーク留学中に、自分の国がなぜか消えて帰れなくなり、アンデルセンゆかりの地、オーデンセのメルヘン・センターで紙芝居を子供たちに見せながら暮らしている。

 そんな彼女と知り合ってすぐに親しい仲になるのが、言語学を研究するデンマーク人の青年クヌートである。…

この記事は有料記事です。

残り1659文字(全文2016文字)

24時間100円から読める新プラン!詳しくは こちら

いますぐ購読する

または

毎日IDでログイン

関連記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 質問なるほドリ 闇ウェブって何なの? 通信内容を暗号化 発信者の特定困難=回答・岡礼子
  2. 殺人 「闇ウェブ」専門家刺され死亡 福岡繁華街、男出頭
  3. サッカー日本代表 セネガルと引き分け 勝ち点4に
  4. トランプ氏 「日本で私は英雄」米テレビで主張
  5. サッカー日本代表 「西野監督ごめんなさい」ネットに続々

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

[PR]