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米朝首脳会談

平壌、異例の権力空白 米朝、最高幹部ずらり

米朝会談に随行・国内に待機する北朝鮮の幹部
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が宿泊するホテルの前で取材する大勢の報道陣=シンガポールで2018年6月11日、佐々木順一撮影

 【シンガポール渋江千春、西脇真一】12日の米朝首脳会談に臨む北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長には、金英哲(キムヨンチョル)、李洙〓(リスヨン)両副委員長ら複数の最高幹部が随行している。金委員長が最高指導者になってから、数千キロ離れた海外に滞在し、数日間も北朝鮮を留守にするのは初めて。シンガポールでは滞在先のホテル周辺などで厳重な警備体制が続くが、北朝鮮は金正恩氏の最側近を平壌に残し、留守中に国内で混乱が起きない体制も整えているとみられる。

     北朝鮮国営の朝鮮中央通信は11日、金委員長の随行者としてほかに李容浩(リヨンホ)外相▽努光鉄(ノグァンチョル)人民武力相▽金委員長の実妹の金与正(キムヨジョン)党第1副部長、崔善姫(チェソニ)外務次官を挙げた。

     崔氏は5月27日から板門店で米国のソン・キム駐フィリピン大使と断続的に実務会談を行い、首脳会談の議題の調整などを担った。金英哲氏は5月30日~6月2日、訪米してトランプ大統領と会談。金正恩氏の親書を手渡し、一度白紙に戻った首脳会談を確定させた。外交ラインの主要人物が一斉にシンガポールにそろったことになる。

     10日、シンガポール入りした金正恩氏と妹の金与正氏は、別々の飛行機を利用した。ある韓国の北朝鮮専門家は「安全を確保するためではないか」と話す。権力継承で血統を重視する北朝鮮において、与正氏は党第1副部長ながら、実質的には「ナンバー2」とされる。金正恩氏が約4700キロと最高指導者に就任してから経験したことのない遠距離の国を飛行機で訪問するにあたり、万が一のことを考えたとの見方だ。

     シンガポールでの警備も厳重だ。10~11日、宿舎の高級ホテル「セントレジス」周辺を目つきの鋭い黒スーツ姿の男たちが行き交った。正恩氏の警護員で、いずれも短髪で、高身長だ。4月に板門店の韓国側施設で南北首脳会談が開かれた際、走る車を警護員が取り囲んでガードする様子が話題となったが、10日に金正恩氏がシンガポールのリー・シェンロン首相との会談のため外出した際も、同様の光景が見られた。

    崔氏ら留守守る

     金正恩氏を平壌国際空港で見送ったのは、国家元首の役割を務める最高人民会議の金永南(キムヨンナム)常任委員長や、正恩氏の腹心の崔竜海(チェリョンヘ)党副委員長ら。崔氏は韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領との2回の首脳会談や5月7~8日に行われた中国の習近平国家主席との首脳会談にも同行せず、留守を守った。今回も崔氏や金永南氏を中心に留守中の体制が維持されているもようだ。

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