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将棋

第76期名人戦七番勝負 佐藤天彦名人-挑戦者・羽生善治竜王 第4局の5

用意の新手[先]2三歩 観戦記・関浩

 盤上、横歩取り青野流最先端の戦いとなった。図の展開は、創案者である青野九段の与(あず)かり知らない攻防かもしれない。新戦法の認知が進むと大勢の棋士が手掛けるようになり、やがては戦法自体が人格を持ったかのように独り歩きを始める。

     図から[後]8八角成を許すと先手陣は崩壊する。3日前に指された1号局は[先]7七角と合わせ、以下[後]7六飛[先]2二歩[後]3三桂[先]2一歩成[後]4二銀[先]2三歩[後]同金[先]8四飛と進んだ。結果は86手で後手の勝ち。

     昨譜でも触れた通り、翌日の2号局では羽生が先手側を持った。[先]8七銀[後]同飛成[先]同金[後]9九角成[先]7七角と進み、結果は55手で先手の勝ち。

     果たせるかな、佐藤は13分の考慮で羽生の指し手を踏襲した。[先]8七銀と立てば、飛車を切って[後]9九角成までは一本道である。

     本日終了図をご覧願いたい。佐藤はここで変化した。羽生が指した[先]7七角に代え、わずか3分で[先]2三歩の新手を披露した。

     いま一度、流れを整理しておきたい。羽生は[先]8七銀と立って勝っている。その羽生が、負けた後手側に回って同一局面に誘導した。[先]8七銀を万全ではないと考えたからにほかならない。しかし、先に手を変えたのは佐藤の方だった。

     [先]8七銀 13 [後]同飛成  10

     [先]同金     [後]9九角成

    ▽[先]2三歩  3

     (◎好手 ×悪手 ?疑問 ▽作戦 !勝負手)

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